ホーム > 住友生命について > 住友生命のCSR > 豊かな社会づくり > 少子化・子育て > 未来を築く子育てプロジェクト > 女性研究者への支援 > インタビュー

女性研究者への支援

受賞者一覧に戻る

インタビュー

人文・社会科学系の女性研究者を取り巻く環境

人文・社会科学系の女性研究者を取り巻く環境が
厳しい状況にあるというい認識で始められた本プロジェクトですが、
改めて実際に研究を続けている研究者の方々に、その状況を伺いました。

第3回受賞者

山口 睦  さん [ 東北大学 東北アジア研究センター ]

Q.子育てと研究の両立は難しいですか?

A.住んでいる市では「就学中」も認可保育園の対象にしてくれていますが、何時から何時まで授業 を受けるというようなことが明記できない、カリキュラムのない大学院での研究は理解しても らいにくいところがあるようです。

Q.普段、研究をしていて感じることは何ですか?

A. 文系の研究はすぐに社会に役立つというものではないので、理系の人からも「研究の結果何ができるのか」ということを聞かれることがあります。文系の場合、研究テーマは一人一人違うので、研究にかかる費用についても一人一人で確保しなければなりませんが、理系の場合は研究室単位やプロジェクト単位で研究費を取得することができる点が大きく違います。

第2回受賞者

合田 美穂 さん [ 香港中文大学 歴史学科兼日本研究学科 ]

Q.子育てと研究の両立は難しいですか?

A. 子育てをしながらの研究は、熱を出したり、学校に呼ばれたりということがイレギュラーで起こるので、研究計画通りに研究が進まないところが難しいですね。研究にあてる時間にしわ寄せがくるので、多くの女性研究者がここで挫折するのだと思います。でも、「未来を築く子育てプロジェクト」のような支援があれば、育児サポートなどを使うことで時間の確保が可能になります。

第1回受賞者

田中 美和 さん [ 神奈川大学 経営学部国際経営研究所客員研究員 ]

Q.普段、研究をしていて感じることは何ですか?

A. 自然科学系の研究は将来的に活かせる成果が得られやすいので、民間の助成制度も少なくありませんが、人文・社会科学系の研究への民間支援で制度的にしっかりしているものは「未来を築く子育てプロジェクト」くらいしか思い当たりません。支援を受けてもっとも助かっているのは、研究に使う費用が「正当」で「自分自身のものである」という自信を持って研究に取り組めることです。もちろん、結果を出さなければならない責任感やプレッシャーは感じますが、この支援制度は始まったばかりなので、自分たちが道を拓く立場にあるということの大切さを強く感じています。


ページの先頭へ戻る