● 商店街が中心になって子育てをサポート
長野新幹線の開通によって、佐久平駅周辺も東京への通勤圏となりました。それに伴い、新たに住民が増える一方で、古くからの風習に馴染むことのできない家庭や、核家族化で子育てに悩む母親たちの姿も浮き彫りになってきました。そこで、商店街をあげて子育て支援をしようと、18歳未満の子どもを持つ世帯を対象にした会員制度「子育て村」をスタート。現在は、歴史や伝統を伝える「佐久っ子探検隊」やしめ縄作り、次の世代に残したい民話を伝える事業、親子の絆をテーマにした「ママ弁選手権」、子育てママのための「街カフェ」やお楽しみイベント「クリスマスツリー講座」など年間で約15 もの子育てイベントを開催し、のべ1,500名以上の参加者でにぎわっています。
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● 参加者の声から、新たな活動が生まれています
イベント終了後にはアンケートを必ず実施することで、地域の人たちの声やニーズを積極的に収集しています。学習指導だけでなく世代間交流なども行われる、商店街直営の学習塾「岩村田寺子屋塾」。子育てサロンと短時間託児所の両方の機能を併せ持った「子育てお助け村」。どちらも、参加者たちの声から生まれた活動です。
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● 子育て支援の伝統が根付く町にしたい
スタッフは全員、商店街振興組合の理事であり、商店街のお店の店主でもあります。忙しい本業の合間を縫って、みんなでアイデアを出し合い、魅力的なイベントづくりに日々奮闘しています。イベントに参加した子どもたちにはぜひ、商店街を、そしてこの町を好きになってもらいたいと思っています。そうした子どもたちが将来大人になり、今度は次世代の子どもたちのために頑張る。そうした伝統が根付けば幸いです。
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