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女性研究者への支援

第8回

スミセイ女性研究者奨励賞 受賞者

橋本 麿美 筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科
研究テーマ アメリカ連邦政府の図書館政策の変遷 −1956年図書館サービス法から2010年図書館サービス・技術法を対象に−

「まちの図書館」は、情報アクセスに関するセーフティ・ネットとして重要な役割を担っている。本研究は、公共図書館を支える制度面から、国の役割に注目する。1950年代の「図書館サービス法」に始まり60年以上の歴史を持つアメリカの図書館政策を歴史的に研究し、地域による情報格差を縮小するための方策や、一人ひとりの情報リテラシー向上に果たす支援の方法を示すことを目的としている。

受賞の言葉
子育て歴三年目、博士課程歴一年目の私は、どちらもまだ新米です。この受賞によって、これからの研究活動の背中を押していただけた思いです。保育所の帰り道、子どもに「ママ、今日もおしごとがんばった?」と聞かれるので、自信を持って答えられるよう研究に向かいたいと思います。そして、周囲の理解と支援に感謝しながら、子どもとともに研究者としても成長していきたいと思います。
受賞後の様子
 現在の研修成果として、私の取り組む研究の核となる論文を2015年6月に投稿し、12月に学会誌に掲載となりました。また2015年3月に掲載された投稿論文が、2015年度の日本図書館情報学会奨励賞を受賞しました。
 休日は家族の時間としていますが、2015年10月に行われた土曜・日曜日の学会へは子連れで参加をいたしました。子どもの成長を肌で感じながら生活ができており、よい環境づくりができていると感じています。研究と子育ての時間配分を必要に応じて動かすことができることが、ストレスの少ない子育てにつながっているのではないかと実感しています。
 子育てをしながらの研究は、もとより周囲の理解があってのことでしたが、受賞はなにより自分自身の励みとなっております。
助成期間を終えて

◆研究成果・研究環境の変化

 大学院博士後期課程の在籍期間中、本助成によって研究環境の整備が図られたことで安定した研究活動が実施できました。具体的には、必要な物品の購入、資料の収集、授業料の負担軽減が挙げられます。また、精神的にも「私の研究は社会に役立つことを期待されている」というモチベーションを持つこともできました。

◆育児環境の変化、気づき、感想、印象的なエピソード

 あるテレビアニメに、女性研究者が登場します。私は当時4歳の息子に「ママはこの女性博士みたいになりたいんだよ」と説明していました。研究内容は理解していなくとも、自宅で資料を広げ論文を書く私の姿をみて、息子はなんとなく理解していたように思います。大学院の修了式で、息子が「おめでとう」と言ってくれたことはとてもうれしい思い出です。

◆女性研究者の環境改善

 「○○(育児など)をしながら研究」が当たり前となる環境が整備されればよいと思います。そのためには、「○○(育児など)をしながら研究」というスタイルでの研究成果を増やしていく必要があります。このスタイルでの研究者が増え、研究成果が蓄積し、広く学術界、職場、社会に認知されていくことで周囲の意識変化につながるのではないかと思います。意識の変化は、研究スタイルの幅を広げ、女性にとっても、また他の様々な事情を抱えながら研究する人々にとっても選択肢が広がることになります。選択肢が増えることは、研究を中断するリスクやその損失を回避し、長期的には社会全体の生産性向上にもつながっていくのではないでしょうか。

主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00〜17:30)


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