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女性研究者への支援

第8回

スミセイ女性研究者奨励賞 受賞者

岩瀬 裕子 首都大学東京大学院 人文科学研究科 社会人類学
研究テーマ スポーツと伝統文化のはざまで−スペイン・カタルーニャ州の「人間の塔」を事例として−

スペイン・カタルーニャ州には、人が人の肩の上にのぼる「人間の塔」があり、200年以上の「伝統」があるとされる。近年、その「高さ」を競いあうスポーツ化が進む一方で、それに反対する流れもある。人びとは「人間の塔」を継続するために、「伝統文化」と「スポーツ」のあいだで揺れながらも、いかなる工夫を試みているのか。「より高く」といった「成長」を危惧する動きや認識は、「成長」を余儀なくされる現代社会をも照らし出すことを考察する。

受賞の言葉
このたびは選定いただき、誠にありがとうございました。連絡を受けた際は、受話器の前で何度も何度も「ありがとうございます」と頭を垂れている自分がおりました。社会人を経て大学院に進学したことで、育児と研究を両立する上でも焦りがありましたが、「研究を続けていいんだよ」と背中を押していただけたようで勇気づけられました。娘との二度とは来ない時間を大切にしつつ、自らの問題意識に向き合い研究に邁進したいと思います。
受賞後の様子
 受賞後、複数の学会での初めて口頭発表やシンポジウムの司会など新たな経験が増えました。また、国立民族学博物館の共同研究メンバーに選ばれたり他大学の授業に招かれたりするなど、大きな進展もありました。本プロジェクトのホームページに名前と写真が掲載されたことで、過去に受賞された先輩研究者と学会の懇親会場でつながれたり、受賞を知った研究者の方から声を掛けていただいたりと、研究上でも重要な人間関係の広がりも実感しています。業績を上げるため、論文や読書についつい夢中になってしまいますが、3歳になった娘の成長には目を見張るものがあり、日々の関わりをもっと大切にしなければという反省の思いも抱いています。
 そして、今回の受賞で大きく変わったのは両親の理解です。私の両親は、周囲に研究者がいない田舎で自営の店舗を営んでおり、どこか遠巻きに私のことをみていました。しかし、こうして社会的な評価をいただけたことで店のお客さまに、私の研究を話せるようになったようです。今では店の一番目につく場所に本プロジェクトのパンフレットを置き、受賞とこのプロジェクトについて嬉しそうに話をしてくれています。

主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00〜17:30)


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