

内臓脂肪や筋肉の衰えがぽっこりの原因

下腹がぽっこり出るのは、
内臓脂肪や皮下脂肪の増加です。
偏った食事や食生活の乱れ、運動不足、筋力低下などで内臓機能が低下すると、 腸内環境が乱れます。すると、腸の栄養吸収力が悪化し、 消化しきれなくなった糖分が脂肪になって体内に残り、 皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積してしまうのです。
その他にも、下腹ぽっこりの原因は様々あります。
- ◆お腹まわりの筋肉の衰え
- 内臓を支えるお腹まわりの筋肉は、日常生活でもあまり使わないため、加齢とともに衰えます。 すると、内臓の重さを支えられなくなり、 内臓の位置が下がって下腹が出てしまいます。※1
- ◆腸内に便秘やガスが滞留
- 腸内環境が乱れて便秘になると、腸内に便やガスが溜まりやすくなり、 下腹がふくらんでしまいます。※2
- ◆骨盤のゆがみ
- 骨盤がゆがむと骨盤の開閉がスムーズに行われず、常に開いた状態に。 骨盤が開いてしまうと、内臓が下がりやすくなります。 特に、足を組んで座るクセがあったり、 パソコンなど前かがみの姿勢を長時間続けていたり、 猫背など姿勢が悪かったりする方は注意が必要です。
- ◆カラダのむくみ
- 年齢とともに基礎代謝量は低下し、カラダが冷えてむくみやすくなります。お腹まわりも水分が溜まりやすくなり、下腹がむくんでぽっこりすることもあります。※3
呼吸法でお腹のインナーマッスルを鍛える
やっかいな下腹を改善する方法をご紹介します。それは、ドローインという呼吸法トレーニングです。
ドローインは、お腹まわりのインナーマッスルを鍛えることができ、お腹の引き締めにつながります。※4
ドローインの特徴は、
- ✔ 運動が苦手な方でも簡単にできる
- ✔ 場所や時間、天候に左右されずできる
- ✔ 準備運動も不要。短時間でできる

<ドローインのトレーニング法> ※4
- 1. 仰向けに寝転がり、両膝を立てる。下腹に手を置くと、お腹の動きが意識しやすい。
- 2. 肩があがらないよう力を抜き、大きく息を吸ってお腹に空気を溜める。
- 3. 床に背中と腰を押し付けるようなイメージでゆっきり息を吐き、お腹を凹ませる。
この状態で10~30秒キープする。
座ったままでも呼吸を意識すれば下腹に刺激

仰向けの姿勢に慣れてくれば、ながらドローインへとステップアップできます。※4
- ◆座りながらドローイン
- 椅子に腰かけ、背筋をまっすぐ伸ばしたまま、呼吸法を行います。猫背になったり反り腰になったりしないよう注意しましょう。
- ◆立ちながらドローイン
- 壁にかかと、腰、背中、後頭部をピッタリ付けます。壁がなくても背筋をまっすぐ伸ばせれば、立ち仕事の最中や通勤電車の中などでもできます。
- ◆歩きながらドローイン
- 立ちながらドローインの応用編。背筋がまっすぐなるよう意識しながら、目線は進行方向に向け、腹式呼吸を行います。
さいごに
疲労やストレスを抱えていると、呼吸は浅くなりがちだそうです。 ほんの少し、呼吸への意識を持つことでお腹を鍛えたり、姿勢改善や腸活にもなったり、 カラダにはいいことづくめ。自分なりのペースでできることでも、 カラダは喜んでくれるはずです。 さらに、運動は様々な効果をもたらしてくれます。
- 【出典】
- ※1 厚生労働省 e-ヘルスネット 「QOLの維持・向上に大切な筋肉は?」
- https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-002.html#:~:text=%E5%85%B7%E4%BD%93%E7%9A%84%E[…]A7%E5%88%87%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
- ※2 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「生活習慣で乱れた腸内環境を整える方法」
- https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/kenko-cho/chonaikankyo.html
- ※3 厚生労働省研究班監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ 「むくみ」
- https://w-health.jp/woman_trouble/edema/
- ※4 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット 「インナーマッスルの鍛え方」
- https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/inner-muscle-training.html