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子育て支援活動の表彰

第3回子育て支援活動 過去の受賞作品を紹介いたします

名称

NPO 法人MM サポートセンター

活動開始

1989 年4月

スタッフ

運営はボランティアも含めた15 名程度のスタッフが中心。常勤のスタッフは6 名で、保健師や言語聴覚士など が子どもたちの指導を行っている。

活動

MM サポートセンターでの「指導」は毎週火曜日から日曜日。火・水・日は8:00 〜12:00、木・土は8:00〜18:20。「学習指導」は水・金の17:00 〜18:30。日常的に指導・相談を受けている子どもたちは一月に延べ250人(実数で190人)程度。時々参加する子どもを合わせると、一月に延べ300人程度が利用している。

連絡先

〒979-2453 福島県南相馬市鹿島区小池字原畑123
TEL.0244-26-5300

未来賞

NPO 法人MM サポートセンター【代表・谷地ミヨ子】福島県南相馬市

"生きにくさ"を抱える子どもたちの支援センター

問題点を注意深く観察し個性を伸ばす場所 参加者の声: 子どもに障がいがあることが分かったときはショックでしたが、 障がいだと分かったことによって、対応もできるようになりました。 施設は立派ではありませんが、指導者、スタッフ、 そして親の会も含めて、子どもへの思いが溢れている場所です。

【受賞の言葉】
受賞の知らせを受け、私達MM サポートセンタースタッフ、そして親の会の仲間たちと、思わず手を取り合って喜び合いました。何かにつまずく時に、かならず話題になるのは発達障がいへの理解の低さです。時に、あきらめてしまいたくなることもあります。しかし、今回このような素晴しい賞を頂く事になり、大きな喜びに続き、私達の小さな活動が大きな波となって、発達障がい児への理解を深めるきっかけになっていくに違いない、と身の引き締まる思いを強くいたしました。私達の活動の原点は「子ども達の笑顔」。子ども達がのびのびと、キュートでユニークな個性を伸ばしていけるよう、大人がそっとサポートしていく。その原点を忘れずに今後も明るく、そして何よりも前向きに活動してまいりたいと思います。

受賞後の様子

 本プロジェクトで認めていただけたことが、親の立場からも指導している立場からも大きな自信になりました。受賞の報告があった時は、みんなでとても喜び合いました。この分野は、教育からも福祉からも公的な支援がほとんど受けられないからです。
 当施設は、地域から譲り受けた古い公会堂を改装した建物とプレハブの2棟からできています。雨が降れば傘をさして長靴を履き、2つの建物を行き来していました。今回頂いた副賞で、雨水用の側溝を入れ2棟をつなぎ、ウッドデッキを張ることにしました。
 作業は、職員・親の会・子供たちとの手作りで進めています。「我慢が出来ない」「状況が読めない」子供たちのはずなのに、長時間の作業にもかかわらず、しっかりとそれぞれの役割を果たしています。
 「配慮ある見守りの中でならば、子供たちはどんどん成長し、自立していく」今日も子供たちがキラキラした笑顔で私たちに教えてくれます。

活動内容

ADHD、アスペルガー症候群、高機能自閉症、学習障がいの子ども達の支援センター。 「通常クラスに在籍」しながら、生きにくさを抱える子ども達を、言語聴覚士が中心となって支援。

集団の中での自然な訓練
 障がいを持った子どもたちにとって、集団の中で生活することが一番の課題です。センターでは、土曜日にグループワークによる訓練があります。先生が決めたリーダーを中心に子どもたちが自発的にグループを作ります。この「グループを形成する」ことから訓練が始まっています。周囲と協調することが不得手な子どもたちが、それぞれいろいろなつまずきを繰り返しながら作業を進めています。

「親の会」も活躍
 センターに通って来る子どもたちの親も、「家庭環境が子どもの病気の原因ではないか」といった風潮にさらされて、迷い悩み、人に言えない思いを抱いてきた人が多いようです。親たちも共に悩み合える仲間を求めて動き始めています。母親中心の「発達を支援する親の会・おんりぃ・1」をはじめ、就労支援や職業体験などでは「父親の会」が活躍しています。
 母親の一人は、「子どもに障がいがあることが分かったときはショックだったが、障がいだと分かったことによって、対応も出来るようになった。MMサポートセンターは、施設の設備は立派とは言えないが、指導者、スタッフ、そして親の会も含めて、子どもへの思いが溢れている場所」と語っています。

偏見と無理解を克服するために
 現在では、ADHD、アスペルガー症候群、高機能自閉症、学習障がいなども世間に認知されるようになりました。しかし、MM サポートセンターの指導で子どもの症状が改善されていくと、学校側にもう支援の必要はなくなったと捉えられてしまいトラブルが起こるケースもあり、まだまだ認知・理解促進の必要性を感じています。


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