● 被災された妊産婦さんたちのために
震災からの復興はまだ道半ば。なかでも、被災地の妊産婦に対する支援は十分とは言えず、出産や育児を取り巻く環境は今なお厳しい状況にあります。被災地で新たな命が生まれ、母子ともに健やかに暮らせるようにならないと、真の復興とは言えません。そこで私たちは、「東北こそだてプロジェクト」と銘打って、現地の助産師たちと協力しながら、被災地または各地の避難先で、生活している妊産婦さんを支援しています。
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● 新たなコミュニティが生まれています
母子の心身のケアならびに妊産婦同士の親睦を深めることを目的としたサロン活動を各地で実施しています。震災によって地域のコミュニティが崩壊し、孤独な育児環境のもとで産後うつになるお母さんたちも少なくありません。そのような中で私たちのサロンは、困ったことがあれば気軽に頼ることのできる「駆け込み寺」になるとともに、お母さんたちの新たな交流の場にもなっています。
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● 人と人をつないで、より力強い支援を展開
活動開始当初は何のネットワークも持たなかった私たちですが、今では、被災地各県の助産師たちと横のつながりをもって、地域の実情に即した妊産婦支援が行えるようになってきました。ひとりの力ではできないことも、多くの人の力が集まることで、できるようになります。今後も、人と人をつなぐことで、被災された妊産婦さんの支援を力強く、そして継続的に行っていきたいと思っています。
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