● 「遊び」の力で病気の子どもたちを元気に
子どもが成長する過程において「遊び」は必要不可欠な活動です。
しかし病児や障がい児の場合、病気の治療や入院生活中であることを理由に、遊びの重要性が軽視される傾向にあります。
私たちはむしろ「病気だからこそ遊びが必要」と考え、
病気や障がいを抱える子どもたちを遊びによって支援する「ホスピタル・プレイ」の実践および普及・啓発に努めています。
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● 治療の場面でも「遊び」は重要な要素です
例えば子どもの採血というと、体を押さえつけて無理矢理行われることも珍しくありません。
これでは採血が恐怖となり、暴れる子どもを更に強い力で押さえつけるといった悪循環に陥ってしまいます。
これに対してホスピタル・プレイを実践している病院では、遊びを通じて子どもたちが感じる恐怖心や痛みを軽減し、
治療に対して協力的な姿勢を引き出すことができます。遊びを活用したチャイルド・フレンドリーな医療というのは、
実は病院の側にとっても大きなメリットがあるのです。
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● ホスピタル・プレイの専門家を育てたい
ただし、ホスピタル・プレイの意義や考え方はいまだ広く認知されているとは言えません。
そこで私たちは、ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)の養成と社会への啓発活動に力を入れ、
ホスピタル・プレイの更なる発展を担う専門家人材の社会への拡大を図っています。これまでに100名以上の方が講座を修了し、
各地で精力的に活動を行っています。
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