● 同じ悩みを抱える親同士の情報交換の場
わが子の「非行」に直面したことをきっかけに、同じ悩みを抱える人たちが集まれる場をつくりたいと、この会を立ち上げました。活動開始当初は不安もありましたが、孤立しつつも懸命に困難と向き合う人たちが全国にたくさんいることを知り、「こんな場所がほしかった」という切実な声が、活動を続ける大きな推進力になりました。4名でスタートした活動ですが、現在は650名の会員が支え合い学び合っています。
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● 他の参加者の声を聞き、前向きな気持ちに
都内および近郊で毎月「例会」を開催しています。そこでは、参加者同士が自らの体験や悩みを、成功談も失敗談も率直に語り合います。つらい時期を乗り越えた体験や子どもとの関係を改善するための秘訣などは、実体験に基づくだけに、悩みを抱える親に大きな励ましや気づきをもたらしています。また、例会に来られない人たちとも心がつながれるように、会報「あめあがり通信」を発行してさまざまな情報を伝えています。
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● 「非行」は一家庭ではなく地域社会の課題
成長の過程で子どもは社会でのさまざまな困難や納得できない出来事に遭遇します。しかし、子どもの「非行」はすべてが「家庭の問題」と捉えられがちで、親は悩みを抱えていてもSOSを発信できず孤立感を深めてしまう傾向にあります。私たちは、子どもを巡るさまざまな問題を広く発信し続けることで、子どもやその家族を協力して支えられる温かい地域社会になることを願っています。
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