● 児童虐待の問題にいち早く注目
子どもの虐待が社会問題として注目され始めた1990年代に、児童養護施設代表、児童福祉司、弁護士などさまざまな立場で子どもの問題に関わるメンバーが中心となって立ち上げた団体です。愛知県では児童相談所への相談件数が増加傾向にあり、子育てに対して不安や悩みを抱える養育者も少なくありません。多彩なメンバーで協力・連携しながら児童虐待防止活動に精力的に取り組んでいます。
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● 電話相談を支援の入り口として活用
団体設立当初から継続して行っている電話相談「CAPNAホットライン」は、団体の中心となる活動であり、現在はメール相談にも対応しています。虐待のほか妊娠、出産、子育てに関するさまざまな悩みや苦しみを抱えた方から、日々相談が寄せられます。困難を抱える家庭への支援の入り口として、電話・メール相談が果たす役割はとても大きいと感じています。
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● 新たな取組みにも力を入れています
電話相談に加え、虐待死に関するデータブックの発行やDV被害者のためのシェルター運営など、活動の幅を広げてきました。近年、新生児の特別養子縁組の普及や、安全委員会方式による施設内での虐待防止にも力を入れています。こうした地道な相談・啓発活動が一定の成果をあげ、行政や世間の虐待に対する意識の向上に貢献できたことをうれしく思います。
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