海外事業

総合キャリア職2009年入社
原﨑賢朗
KENRO HARASAKI国際業務部 シンガポール駐在員事務所
調査役
※取材当時
- 現在の仕事は? 01
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当社グループの持続的かつ安定的な成長戦略の4本柱の一つは、スミセイ中期経営計画2025において示されているとおり、海外事業展開であり、それを推進しているのが国際業務部です。海外における生命保険事業展開の中心に北米とアジアを位置づけ、米国全土で事業展開するシメトラ社など海外出資先企業との連携強化に力を入れて取り組んでいます。 そうしたなか私は、シンガポール駐在事務所に所属し、2024年3月に完全子会社化を行った「シンガポール・ライフ(シングライフ)」のさらなる企業価値向上を果たすため、同社の経営管理や業績確認等の業務に現地で取り組んでいます。シンガポール駐在事務所は、シングライフとの関係強化やアジア地域の市場調査を目的として2024年4月に設立されたばかりの拠点のため、事務所の環境整備や運営にも私は携わっています。
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仕事の中で忘れられない
出来事は? 02 -
私は、アメリカ・インディアナ大学でMBAを取得。その後、アメリカ子会社であるシメトラ社でトレーニーとして勤務したのち、国際業務部M&Aチームへ2019年に戻ってきました。そこで携わったのがシングライフへの出資です。M&Aにおいては、対象企業、つまりシングライフ社の事業実態を把握することが不可欠であり、財務・会計・税務・IT・人事・法務・事業戦略と多岐にわたって事前調査を行います。私も財務・会計担当として、関係各部と協働するほか、会計ファームや弁護士事務所といった専門アドバイザーの知見もお借りしながら各種デューデリジェンスを遂行。シングライフの財務状況を詳細に調査し、企業価値やリスクを正確に評価する膨大かつ重要な作業に邁進しました。特に印象に残っているのは、シングライフの財務成長予測や企業価値評価にメイン担当者として携わることができたことです。加えて、当社の財務健全性指標や連結財務諸表への影響試算においても、MBA留学を含む会社人生で培ってきた自分のスキルや知識を総動員してチームに貢献することができました。当社の未来にとって非常に重要なプロジェクトに携われたことが、大きな喜びと達成感、そして自信にもつながりました。

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仕事をしていくなかで感じる
住友生命らしさは? 03 -
シンガポールで誕生したばかりのスタートアップ・フィンテックであるシングライフに、そのデジタルビジネスの先進性と成長性を見据えて約100億円もの出資を行ったことは当社のチャレンジ精神を象徴していると思います。その後、シングライフは英アビバ社のシンガポール事業の買収、デジタルマーケティングやシステムのクラウド移管等によるビジネスの拡大及び効率化を推進。それを当社は資本面で支援していきました。そして2024年には累計4,200億円もの出資により完全子会社化しました。大手生保ならではの資本力による支援を通して現在、シングライフはアジアの先進国であり東南アジアのハブとしての機能を果たすシンガポールにて堂々5位の生命保険会社にまで成長しています。先進に挑んでいくチャレンジ精神とその成長を支えていく力を併せ持つことこそが、「住友生命らしさ」だと私は感じています。
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仕事のうえで、
大事にしていることは? 04 -
海外ビジネスを推進する立場として、文化的背景が異なる相手国のビジネス慣習や流儀、個々人の人柄に高い敬意を払いつつも、一方で、住友生命として重要な事柄は毅然とした態度で丹念に説明し理解を得ることを大事にしています。そのなかでも私が特に大事にしているのは、社内のみならず出資先からも必要な人材であると思ってもらえるよう、その業務に自分なりの価値を付加することです。例えば、国境をまたいだコミュニケーションに齟齬があった場合には、その背景となるような両者の常識や文化観の違いに思料をめぐらせ相互理解の促進を心がけるなど、この人がいなければ進まない、と思ってもらえる存在になれるよう努力しています。
- 今後の目標は? 05
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これまではファイナンスや会計、内部監査といった専門性あるバックグラウンドと英語力をかけ合わせ、海外ビジネスに励んできました。しかし、シンガポール駐在事務所に赴任し、海外出資先の経営陣とのディスカッションや株主総会や取締役会を中心とした企業ガバナンスにおいて住友生命としての要求事項を徹底し、役員報酬プランの検討や業績把握を行ったりしていくなかで、より高いレベルでの交渉力やビジネス知見、あるいは教養が求められることを痛感しました。このようなことは自らの学びだけでは磨くことができず、現場での経験、研鑽が欠かせません。今後も専門性や英語力といったハードスキルの伸長を図っていくことは大前提としつつ、どこよりも実践的な海外ビジネスの現場で自分を磨き続けていきたい。そして住友生命海外ビジネス、特にシングライフと住友生命の協力関係を推進していくことが私の目標といえます。

海外事業会社の
経営中枢へ
One Day
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8:45
出社
当日のスケジュールや仕事の優先順位や進め方を確認します。
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10:30
東京・国際業務部と
オンライン会議日本との時差は1時間しかないので、東京の国際業務部と密にコミュニケーションを取り、経営課題に関する認識共有を図ります。
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12:00
昼食
屋台が多く集まるシンガポールの名所(ホーカー)で、アジア各国の食事を楽しんでいます。
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14:00
シングライフ社員との
ミーティング役員会案件、業績、日々の業務などについてシングライフ社員とディスカッションします。
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16:00
タウンホール
ミーティングに参加シングライフ社の経営陣と従業員が直接対話するタウンホールミーティングに参加します。ときに撮影機材も多数入るなど、とても本格的です。
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18:30
退社
健康促進のため数駅分は歩きます。観光名所マリーナベイサンズ、マーライオン公園も通勤経路です。
Off Time
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近隣諸国への旅行
妻子とともに赴任しており、東南アジア諸国への旅行も楽しんでいます。写真はインドネシア。
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日常が異文化体験
シンガポールは、インド/マレー/中華系を中心とした多文化・多宗教国家。チャイナタウンをはじめ多数の異文化体験を楽しんでいます。