ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進

当社は、多様な人財が、公平な環境で、互いを尊重しながら自分らしく活躍できる、働きがいのある職場づくりを進めています。

そして、多様な人財が、その力を最大限発揮し、共に育ち、進化し続けることで、新しい価値を創造し、お客さまと社会の「ウェルビーイング(=一人ひとりのよりよく生きる)」に貢献していきます。

新しい価値を提供する。

  上席執行役員 人財共育本部副本部長              山本浩実

画一的な組織では、新しい価値は提供できません。

多様な人財が、異なる感性を尊重し合いながら、
伸びやかに力を発揮し、共に育っていく。
このような環境で、全員の力を結集していきます。

ここで大切なことは、誰もが力を発揮できることです。
もしも個人の努力では解決しにくい構造的な障壁があれば、
公平性(=エクイティ)の観点からそれを除去し、
お互いがありのままで、
その力を最大限発揮できる環境づくりを目指します。

すべてはお客さまと社会のウェルビーイングのために。
そして、職員一人ひとりが、自分らしく、輝き続けられるために。

住友生命は、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを
推進していきます。


女性活躍推進の取組み

住友生命では、2006年度に女性の活躍を推進する組織を設置し、女性活躍の取組みを開始。2012年度には「スミセイなでしこ計画」を策定し、職種別にキャリアプランの策定・研修等の取組みを進めてきました。現在では、男女ともに全ての職員のありたい姿の実現に向けた自律的なキャリア開発支援等に加え、女性職員を対象とした階層別研修や各種制度運用等を通じて、女性活躍推進に一層取り組んでいます。

女性管理職の登用

2014年度に設定した女性管理職比率の目標(2020年度末に33%以上)を達成後、2021年度に2025年度末をターゲットとした以下の目標を設定し、取組みを進めています。また、2030年までに女性役員比率30%を目指す経団連の「2030年30%へのチャレンジ」に賛同しています。

【女性管理職比率の目標】
  2024年4月時点 2025年度末目標
女性管理職比率 48.4% 50%

【経団連】2030年30%へのチャレンジ

女性活躍に向けた主な取組み

自律的なキャリア開発に向けた各種制度や研修で、職員一人ひとりの価値を発揮いただけるように後押しするとともに、管理職候補者層の拡大や管理職層の育成を進めています。

キャリアアップのための制度・諸方策

事務を中心とした業務を担うビジネスキャリア職員から、企画・マネジメント等基幹業務を担う総合キャリア職員への「職種変更制度」や、期間限定で他所属の業務を経験することができる「キャリアアップ支援制度」の活用を推進しています。また、積極的なジョブローテーションを行い、職務の幅拡大・キャリア形成を支援するとともに、ジョブローテーション対象者にはフォロー研修を実施しています。

各種研修の実施

職種や年次等の階層別研修のほか、将来的な経営人財の輩出も見据えた「女性限定の選抜型人財共育プロジェクト」を実施しています。

企業文化の醸成

女性活躍をはじめとしたDE&Iの取組みを全社に意識づけるため、管理職向けにDE&Iに関するセミナーを実施しています。また、様々なキャリアで活躍する女性職員を社内WEB上で紹介し、女性職員の自律的なキャリア開発の一助にするとともに、女性活躍の社内浸透を図っています。

ワーク・ライフ・バランスの推進

2006年に「子が3歳までの育児休業」や「小学校卒業までの時短勤務」など、育児・介護休業法の内容を上回る住友生命独自の制度を整備し、その利用を推進しています。その後も、在宅勤務やフレックスタイム制の導入など、多様で柔軟な働き方の実現に向けた制度変更等を行っています。2023年度からは、多様な人財が長く活躍できる環境を整備する観点から、不妊治療のために取得可能な休暇・休職制度を新設し、ワーク・ライフ・バランスの推進に一層取り組んでいます。

【各種制度の概要】

ダイバーWLB関連制度(育児介護)
ダイバーWLB関連制度(キャリア継続)

男性職員の育休取得の推進

男性職員の育休取得については、各種セミナー等を通じた意識醸成を図りながら継続的な取得勧奨に取り組んできた結果、2019年度に初めて取得率100%を達成。直近の2021年度、2022年度、2023年度も取得率100%を達成しています。

こうしたなか、2023年10月から「チャレンジ育休 30 Days」と題した取組みを開始しています。これは、取得率向上の次のステップとして、より長期間の取得を促すために、男性職員の育休1か月以上取得を積極的に推奨するものです。ご家庭における役割を真の意味で発揮していただきたい、配偶者の産後の心身のケアに専念していただきたい、育休の経験を更なる仕事の生産性向上に繋げていただきたい、このような想いを込めて運営しています。

目指しているのは、男女とも希望する育休を気兼ねなく取得できる、ウェルビーイングな職場環境です。引き続き様々な取組みを進めていきます。

【各種ワーク・ライフ・バランス関連制度の利用状況】

ダイバーWLB関連数値の表

LGBTQ+に関する取組み

「住友生命グループ人権方針」において、性別、性的指向、性自認などを理由にした差別や人権侵害を行わず、人権尊重の企業風土の醸成を推進していく旨を表明しているほか、様々な取組みを進めています。

お客さまへの取組み

保険金の受取人

一定の要件のもと、同性パートナーを保険金の受取人に指定することが可能です。

職員への取組み

理解の増進

LGBTQ+に関する理解増進のための研修を、全職員に向けて実施しています。
基礎知識や利用できる制度などを掲載したハンドブックを作成し、周知・啓発を図っています。
希望する職員に、アライステッカーを配布しています。

アライステッカー画像




相談窓口の設置

個別相談に応じる体制を整備しています。

福利厚生制度の運用

各種休暇制度や社宅貸与の基準等について、客観的資料等をもとに、原則、同性パートナーを配偶者とみなして運用しています。

障がい者雇用

住友生命では「社会公共の福祉に貢献する」パーパス(存在意義)と「一人ひとりのよりよく生きる(ウェルビーイング)に貢献する」ミッションのもと、DE&Iの柱として、全役職員を対象とした人権定例研修やeラーニング教材による障がい者理解などを通じて、障がい者の雇用と働きやすい環境整備に、積極的に取り組んでいます。
全国に展開する支社および東京・大阪の本社において、約865名の障がいのある職員が活躍しており、「各所属の障害者職業生活相談員」と「人事部門の専任スタッフ」を中心に、安心して働き、活躍できるようサポートしています。(2024年3月時点の障がい者雇用率は2.57%)

株式会社スミセイハーモニーの取組み

株式会社スミセイハーモニーは住友生命の子会社として2001年2月に設立し、2001年11月に特例子会社としての認定を受けました。同社の職員みんなで決めた「わたしたちのスローガン」を大切にしており、2024年3月時点では5事業所で総勢263名の障がいのある職員が、いきいきと活躍しています。

株式会社スミセイハーモニーの「わたしたちのスローガン」
◇仕事に対して前向きに取り組み、仲間とともに成長していきます。
◇互いの障がいを理解し、自分の仕事に誇りを持てる、働きがいのある会社を目指します。

(株)スミセイハーモニーは2010年3月1日付で、重度障がい者・知的障がい者の積極的な雇用、また障がい者の就労環境づくりや活動実績をはじめとした障がい者雇用に関する積極的な取組みを評価され厚生労働省の「障害者雇用優良企業」の認証を取得しました。

  • スミセイハーモニー(大阪本社オフィス)
    大阪本社のオフィス
  • スミセイハーモニー(業務開発部)
    業務開発部 業務推進課(封筒並び替え)

グローバル人財の活躍推進

グローバルな事業展開のため、外国人留学生の採用や海外子会社・関連法人等へ職員の派遣を行っています。多様な文化や価値観を持った職員が増えることは、新たな価値創造へつながり、それにより当社の競争力も高まると考えており、社内人材公募にて、MBA(経営学修士)・LLM(法学修士)といった大学院等への海外留学および語学研修生の派遣も実施しています。

シニア人財の活躍推進

長年培った豊富な経験とスキルを持ったシニア人財の活躍推進、ならびに一層の働きがいと生きがいの両立に向けて、2021年4月より定年年齢を60歳から65歳へ変更し、職務や役割に応じて処遇する「ジョブ型雇用」に準じた体系を導入しています。また、55歳の職員を対象とした「キャリアサポート研修」を実施しています。