グループ・サステナビリティオフィサーメッセージ
変化が激しい世界で取り組み続けるサステナビリティ経営
社会の持続可能性を考えてみますと、世界全体で、将来の不確実性が高まっており、近年の情勢もより変化が激しく複雑化しているといえます。気候変動への対応、生物多様性の保全といった環境課題に加え、人権の尊重や多様性の包摂など、取り組むべき課題も多岐に亘っています。
こうした状況において、住友生命は社会とともに持続可能であるための考え方を示しているサステナビリティ経営方針において、「豊かで明るい健康長寿社会を実現する」、「持続可能な社会の実現に貢献する」ことを掲げています。また、その実現のために、「住友生命グループVision2030」では“住友生命「Vitality」”を核としたウェルビーイングの価値を一人でも多くの方に提供することを目指しています。社会に責任のある企業グループとして、社会・環境課題の解決に向けて積極的な役割を果たすとともに、人々のくらしや社会、地球環境がよりよい状態となるよう、事業を通じてステークホルダーのウェルビーイングに貢献する取組みを進めています。創業以来、形を変えながらも一貫して実践してきたサステナビリティ経営に引き続き取り組み、よりよい未来の実現を目指します。
社会・環境課題の解決に向けて
住友生命では、サステナビリティ重要項目(マテリアリティ)への取組みを通じ、社会・環境課題の解決への貢献を進めています。そのために、グループ・サステナビリティオフィサーを議長とした「社会・環境サステナビリティ推進協議会」を設置しており、社会・地球環境のウェルビーイングへの貢献について部門横断的に議論を行っています。議論内容は気候変動問題や生物多様性の保全、GHG排出量の削減策、環境・SDGsへの社内浸透策など多岐に渡ります。また、新たな社会・環境ウェルビーイングに資する取組みなども検討し、社会貢献活動の推進にも力を入れています。これらの議論を議論だけでなく、取組みとして実行し、地球環境・社会のウェルビーイングへの貢献を目指しています。
具体的な取組みとして、住友生命グループの目標であるGHG(温室効果ガス)排出量2050年ネットゼロに向けて、自社の事業活動や資産ポートフォリオにおけるGHGの削減を進めています。当社は、機関投資家としてサステナビリティを考慮した資産運用(責任投資)を推進しており、投融資先との対話やトランジションファイナンスなどを積極的に実施しています。
2023年9月にはTNFD提言が最終化され、企業として自然資本・生物多様性の保全に取り組んでいく重要性が増しており、今後もこうした新たに生じる課題への対応も検討していきます。
気候変動など自然の領域への対応だけでなく、事業活動のすべてのプロセスに関わるステークホルダーの人権尊重や、人的資本経営・人財共育を通じて「人の価値」を一層高めていくことにも取り組みます。
人生100年時代における人々の健康長寿を支える、そしてこれからの世の中を作っていく世代である将来世代との対話を重ね、ウェルビーイングな社会の実現を目指していく。住友生命グループは、持続可能な社会づくりを目指して、様々なステークホルダーと協働しながらサステナビリティ経営に取り組んでまいります。