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私は2021年の社長就任以来、「ウェルビーイングへの貢献」をテーマに掲げてきました。ウェルビーイングは、Well(よい)とBeing(状態)から成る言葉で、「心身ともに満たされた状態」と解されていますが、住友生命ではもう少し視野をひろげた多義的な価値観として捉えています。当社では、この考え方を「for your well-being」というメッセージに込め、一人ひとりのよりよく生きることへの貢献を表明しています。まさに、私たちがお客さま一人ひとりの人生に寄り添い、お役に立ちたいという強い想いを込めたメッセージです。
日本国内では平均寿命の延びとともに「人生100年時代」と言われて久しいですが、その一方で少子高齢化や人口減少が進んでおり、世の中の空気は何となく先が見えず、鬱屈としたものになっているように感じていました。
そうした中で、私はもう一度明るい未来を展望できる日本にできないものかと考え続け、そのために私たち生命保険会社に何ができるだろうかと模索してきました。
2 0 1 8 年に当 社 が 開 発・発 売した健 康 増 進 型 保 険“住友生命「Vitality」” ※2は、大きな転換点になりました。
それまでの生命保険は「万が一」に対する経済的な備えが中心でしたが、「Vitality」はそこから一歩踏み出し、リスクそのものを減らすことで人生やライフスタイルを変え、よりポジティブに楽しんでもらおうという保険です。
顧客や社会への新たな価値提供により、生命保険の枠を超え、非保険領域の展開にも大きな可能性を拓くことができました。
しかし、発売当初は、生命保険会社が提供するがゆえに、その付加価値が単なる付帯サービスと見られることも多々ありました。イノベーションを具現化するには、「魔の川、死の谷、ダーウィンの海」という、研究開発から製品化、事業化、市場・産業化に至るまでの3つの難所があると言われますが、まさに「Vitality」はその最後の難所にぶつかりました。そのため、生命保険を超えたもっと大きな概念をもって、住友生命が「Vitality」をひろげていく意義を伝えられないかと考えていた時に「ウェルビーイング」という考え方に出会いました。私は、この考え方を学ぶほどに、当社の掲げる「社会公共の福祉に貢献する」というパーパスそのものだと気づかされました。そして、私たちの原点であるこのパーパスを「ソーシャル・ウェルビーイング」と捉え直したことで、まさに「Vitality」が生命保険を大きく変えていく一つのインパクトファクターに成り得たといえます。
※2 P.43「“住友生命「Vitality」”」参照
「ウェルビーイング」に対する考え方
「一人ひとりのよりよく生きる」のために、住友生命が成すべきこと。
私は2021年の社長就任以来、「ウェルビーイングへの貢献」をテーマに掲げてきました。ウェルビーイングは、Well(よい)とBeing(状態)から成る言葉で、「心身ともに満たされた状態」と解されていますが、住友生命ではもう少し視野をひろげた多義的な価値観として捉えています。当社では、この考え方を「for your well-being」というメッセージに込め、一人ひとりのよりよく生きることへの貢献を表明しています。まさに、私たちがお客さま一人ひとりの人生に寄り添い、お役に立ちたいという強い想いを込めたメッセージです。
また、英語の「well」と「being」を「-(ハイフン)」で結んで「well-being」と表現することにも意味があると考えています。それはwellとbeingをつなぐように、人と人、社会と社会、さらには今と未来の間をつないでいくことが住友生命の成すべき役割ということです。
昨今は「サステナビリティ」、いわゆる社会や環境の持続可能性が重視されていますが、この概念も私たちが提唱するウェルビーイングと近しい関係にあります。建物にたとえれば、サステナビリティはベースとなる1階部分で、ウェルビーイングはその上に載る2階部分というイメージです ※1 。サステナビリティという言葉は、世の中あるいは地球全体がネガティブな状態にならないように、持続可能であるために課題解決にどう取り組むかという考え方であり、ウェルビーイングはそのベースの上で「もっと良くするためには何ができるか」というポジティブな考え方が中核にあります。
現状維持に留まらず、人生を今よりハッピーにしていきたいと思うのが人間ですから、そのためにはやはりウェルビーイングが大事になってくるのです。私は、この考え方を職員に伝えながら、「自分にとってのウェルビーイングは何か?」を考えてもらうようにしています。日々、いろんな角度からウェルビーイングを考え続けることで、住友生命がこれから成すべきことの発見にもつながっていくと思っています。
※1 P.20「住友生命の価値創造プロセス」参照
「ウェルビーイング」と健康増進型保険“住友生命「Vitality」
リスクに備えるだけでなく、リスクを減らし、新たな価値を提供する。
日本国内では平均寿命の延びとともに「人生100年時代」と言われて久しいですが、その一方で少子高齢化や人口減少が進んでおり、世の中の空気は何となく先が見えず、鬱屈としたものになっているように感じていました。
そうした中で、私はもう一度明るい未来を展望できる日本にできないものかと考え続け、そのために私たち生命保険会社に何ができるだろうかと模索してきました。
2 0 1 8 年に当 社 が 開 発・発 売した健 康 増 進 型 保 険“住友生命「Vitality」” ※2は、大きな転換点になりました。
それまでの生命保険は「万が一」に対する経済的な備えが中心でしたが、「Vitality」はそこから一歩踏み出し、リスクそのものを減らすことで人生やライフスタイルを変え、よりポジティブに楽しんでもらおうという保険です。
顧客や社会への新たな価値提供により、生命保険の枠を超え、非保険領域の展開にも大きな可能性を拓くことができました。
しかし、発売当初は、生命保険会社が提供するがゆえに、その付加価値が単なる付帯サービスと見られることも多々ありました。イノベーションを具現化するには、「魔の川、死の谷、ダーウィンの海」という、研究開発から製品化、事業化、市場・産業化に至るまでの3つの難所があると言われますが、まさに「Vitality」はその最後の難所にぶつかりました。そのため、生命保険を超えたもっと大きな概念をもって、住友生命が「Vitality」をひろげていく意義を伝えられないかと考えていた時に「ウェルビーイング」という考え方に出会いました。私は、この考え方を学ぶほどに、当社の掲げる「社会公共の福祉に貢献する」というパーパスそのものだと気づかされました。そして、私たちの原点であるこのパーパスを「ソーシャル・ウェルビーイング」と捉え直したことで、まさに「Vitality」が生命保険を大きく変えていく一つのインパクトファクターに成り得たといえます。
※2 P.43「“住友生命「Vitality」”」参照











