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子供と大人が共に育ち合う家 参加者の声: 子育て中のの母親同士が集まって、子どもの成長を確認したり、 情報交換したりして、ゆっくりと過ごさせてもらっています。 自分の子どもだけでなく、 ほかの子どもにも目が届くようになりました。
【受賞の言葉】
ひとりでも多くの子ども達が笑顔でいられることを願いみんなで手をつなぎ、育ち合いながら取り組んできた活動を認めていただき、本当にありがとうございました。この喜びをこれからの力にしていきたいと思います。築100年の古民家を活用した「くるみの森」をふれあいの拠点として人と人の温かいつながりを育みながら、明日への種をまき続けていきたいと思います。
このたびの受賞では、これまで10年間積み重ねてきた地道な活動を認めていただき、大変感謝しています。子育て中の親たちが自ら生み出し、試行錯誤するなかで育ててきた活動ですが、社会から認められるには長い時間と努力が必要で、多くの汗と涙も流してきました。
実行委員長の堀田先生に「あなた方のような活動が、今の日本にもっとも必要とされているのですよ」というお言葉をかけていただいたときは、胸がいっぱいになりました。
受賞に際しては、市の広報誌に掲載していただき、行政から団体への評価も高まり、ともに地域を作るパートナーとしての信頼関係が深まったように感じます。また、複数の大学とも連携が進み、子育て支援従事者の育成に関する共同研究にも広がりを感じています。
内容の充実がますます進むなか、運営の安定した基盤をつくることが今後のもっとも大きな課題となりそうです。
「ふれあい交流広場」を開設し、備前市地域子育て支援拠点「わくわくるーむ」の 事業委託を受け活動。乳幼児の親子のための各種サロンを運営し、父親応援も行う。
親と子の交流とあそびば
「NPO 法人子ども達の環境を考える ひこうせん」は、焼き物のまち・備前市にある、築100 年の古民家を中心に活動を行っています。大切な子ども期(特に乳幼児期)に、地域内で他の子ども達と一緒に育っていくためには、地域の担い手でもある親が主体となって取り組むことが大切だと考え、親子で活動に参加してもらうことを重要視しています。
活動拠点である「くるみの森」は、30 畳ほどのゆったりしたスペースと外遊びも楽しめる裏庭を併設。2009 年11月下旬の「3〜4歳のひろば・あそびえん」の日には、スタッフと参加者の母親たちが、火をおこして焼き芋づくりをしました。その周辺を子ども達が走り回り、木の枝や泥で、それぞれに遊びを作り出していました。
きっかけは「私たちが子どものころより今の子ども達は遊んでいない!」
「ひこうせん」が誕生したきっかけは、「自分たちの子どもの頃に比べて、今の子ども達は遊んでいない」と感じたことでした。子どもと大人が心豊かに育ち合う環境をつくりたいという共通の願いを持った子育て中の母親15 人が中心となって、2001 年の夏に「子ども達の環境を考える ひこうせん」を結成しました。2004 年にはNPO 法人化し、2006 年は公民館や公園などを利用して年間150 回以上の交流広場を開催しました。しかし、活動がどんどん広がってくるにつれて、拠点となる場所がなければ活動を継続できないのではないかという不安が生じてきました。そんな時、タイミングよく知り合いの紹介で2007 年に現在活動の中心となっているこの民家を借りることができ、「くるみの森」として持続的な活動を展開することができるようになりました。
新たな活動。広がるネットワーク
「ひこうせん」の活動で出会い、学びながら交流したメンバーが新たなグループを結成し、『冒険遊び場づくり』『乳幼児の遊び場・おひさまひろば』などの活動を始めています。地域の子育て支援活動が活性化し広がりつつあるのを感じています。地域の大学や行政、地域の子育て支援活動などにもネットワークを広げ、「岡山子育てネットワーク研究会」での活動も行っています。一方、地元の中学生との交流も進めており、乳幼児の親子に協力してもらい、学校を訪問して家庭科の時間に子育て体験をしてもらっています。授業後の生徒たちの感想文を読むと、今後も続けていかなければと強く思います。また、中学校で「チャレンジワーク」という仕事体験を行いますが、保育の仕事の体験先として、中学生を受け入れています。