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わらべうたを通した沖縄らしい子育て 参加者の声: 友人に聞いて来ましたが、楽しかった。 自分の子ども以外の子どもと接することができるところもいいですね。 毎回楽しいし、母親同士で話ができるところがいいと思います。 お弁当を持ってきて、子供と食べて帰ります
【受賞の言葉】
このたびは、「未来賞」の授与をしていただきましてありがとうございます。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。1つ1つの「わらべうた」に込められた計り知れない先人の思いや願いや祈りに触れることは、子どもだけではなく、子育てに関わる全ての人々をエンパワメントしていくと思います。これからも、守姉のような深い愛情と温かい眼差しで子どもの「育ち」を見守り、優れた沖縄の子育て文化をわらべうたを通して歌い継いでいきたいと思います。
受賞が大きく報道されたので、たくさんの人に声をかけてもらうようになりました。参加者も、自分の参加している活動が評価されたということで、これまでよりも積極的に家族や友人に活動の様子を伝えるようになり、客観的に活動を考える良い機会になったようです。また、地域のために何かしたいと考えていた退職教員等が、うてぃーらみやの子育て支援を手伝いたいと声を上げてくれたりしました。
県外の方々との交流もありました。ホームページで活動の様子や受賞のことを知った、鹿児島県沖永良部島からの講師要請があり、出前講座に出かけました。沖縄県外からの要請は始めてでした。出前講座をきっかけに、受講したメンバーは、沖永良部のわらべうたで子育てをするため活動を始めたとのことです。
これからも「沖縄の今を生きる子どもたちとの生命の交歓こそが未来を築く」をモットーに活動していきたいと思っています。
沖縄に古くから伝わるわらべうたを通した「親と子どもが一緒に楽しむ」子育て支援。
親の支援だけではなく「親と子が一緒に」
わらべうたを通して子育てをする親の支援だけではなく「親と子が一緒に楽しむ」ことを大事に活動しています。わらべうたや、歌に合わせた遊びなど、子どもも楽しみ母親も楽しむ内容になっていて、初めての人も違和感なく活動に溶け込んでいけます。親も子どもも笑顔が溢れています。
先日も「毎回楽しいし、母親同士で話ができるのがいい。お弁当を持ってきて、子どもと食べて帰る」と言うお母さんグループの傍らで、初めて参加したというお母さんが「友人に聞いて来たが、楽しかった。自分の子ども以外の子どもと接することができるところもいい」と話しながら、入会の手続きをしていました。
2008 年度は延べ463 組もの親子が参加し、遠く県北部の東村や本部町から毎週通ってくる親子もいます。
キッズクラブが発展
「うてぃーらみや」は、母と子の居場所づくりのために駐車場でカンケリなどを始めた「てぃ〜だキッズクラブ」(1997 年結成)の活動の中から生まれました。2000 年にNPO 法ができたのをきっかけに、子育て支援のNPOをつくろうという機運が高まり、2003 年にうてぃーらみやを設立し、翌年からわらべうたの活動を始めました。毎週の活動以外に、公民館・公共施設での講座を年間100 カ所程度行うほか、週に1 回ラジオでわらべ歌を紹介しています。
収集、伝承、保存
うてぃーらみやは、地域のわらべうたの収集と共に人材育成にも力を入れています。
沖縄では子守のことを「守姉」(ムイアニ)といいます。毎年30 人程度「守姉養成講座」をうけた「守姉」が、県内6 カ所(北部、中部、南部それぞれ2 カ所ずつ)の親子わらべうたの会でスタッフとしてかかわり、わらべうたの収集、伝承、保存を行っています。