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パパ・ママと医療者との架け橋 参加者の声: 子どもが病気の時にも慌てなくなりました。 落ち着いて、症状や受診のタイミングを 見極められるようになりました。
【受賞の言葉】
未来を担う子ども達のために小児医療を守りたい…その思いがこの受賞に繋がったのではないかと、メンバー一同受賞の知らせを大変ありがたく頂戴しました。また日頃より会の活動にご協力いただいている皆さんに感謝申し上げます。我が子を心配するパパママの不安を減らし医師の負担を軽くすること、それが重症の子ども達を守ることに繋がる、という思いで、ひとりでも多くの方に小児医療に関心を持ってもらいたいと活動してまいりました。医療者や患者、行政、マスコミ…違う立場の方々と立場を越えて協力し合い、今よりよい医療を明日の子ども達に手渡せるように一歩一歩できることをしていきたいと思います。受賞をきっかけにさらなる一歩を踏み出そうと思います。ありがとうございました。
受賞のおかげで、いままで活動をご存じなかった方からの、会のHPへのアクセスや講座の参加者などが増えており、活動に新たに広がりができたと感じております。また、信頼に足りうる団体だという評価をいただいているようにも感じております。
活動の中心である杉並区では、小児科の先生が主宰する産前産後の女性が集うサロンをお借りし、当会で定期的に講座を開催することができるようになりました。これによって、多くの方が特別なことではなく、当たり前のこととして、小児医療を学べる環境に一歩近づいた、と大変喜んでおります。
現在事務局は京都での活動をバックアップしたり、全国的な動きにするべく準備をしております。地域医療を守る大小様々な団体はありますが、当会のように全国的に活動している団体は限られており、その点を大事にしながら、小児医療全体をよくしていきたい、という思いをひとつにして、活動を広げていきたいと思っております。
パパ・ママの不安を減らすため、子どもの病気の基礎について、 小児科の先生から直接学べる講座を企画・実施。
一人の動きが大きな輪に
長男が9ヶ月のときに45 分もけいれんが続く病気で、真夜中の救急外来に駆け込みました。そこで目にしたのは、あふれかえる子どもたち、待たされていらだつ親、必死に働く医師や看護師の姿でした。「自分の子はどうなるのだろう」と不安を抱きながら、小児医療の現実を目の当たりにしました。その後、「小児救急を利用した9 割は入院の必要がない軽症患者であった」という厚生労働省の報告を読んだことをきっかけで、自分も小児医療について勉強しようと強く思いました。しかし、学ぶ場を探してみましたがなかなか見つかりませんでした。そこで、自らで学ぶ場を企画し、親向けに小児医療について知る機会をつくろうと、実際に動き出しました。ブログなどでの情報発信によって少しずつ小児医療の実態の認知が広がっていき、正しい認識を持ってもらうことができてきました。
会を始めたころはたった一人での活動でしたが、講座を開催するたびに応援してくださる会員の方が増えています。また、全国に講演やメルマガ原稿の執筆に協力してくださる先生方もいます。
子どもの病気は、どうしても慌てる
コンビニ受診が問題となっています。また、子どもが病気になった場合、普段の様子を知らない父親や祖母が不安を煽り、救急外来が不必要にもかかわらず病院に連れてくるケースが少なくないのです。母親だけでなく、父親や祖父母に子どもの病気について知ってもらう必要性も感じています。
2009 年、西新宿保健センターと共同で子どもの病気に関する小冊子を作成し、管内の3、4 か月健診ですべての子どもに配布しました。新宿区では、2010 年度から区内全域での配布する見込みです。また、受診の際に医師が知りたい、体温・食欲・機嫌などを記録し、限られた診察時間を親が聞きたいことにさくために「コミュニケーションノート」を作成し、出生届を出したお母さん全員が手にすることを目指しています。