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子育て支援活動の表彰

第4回子育て支援活動 過去の受賞作品を紹介いたします

名称

網地島ふるさと楽好

活動開始

2006年8月

スタッフ

常勤無給5名
非常勤無給42名

活動

年に2回、夏に仙台市内の2カ所の児童養護施設の子どもたちを招いて、「ふるさと楽好」を開催している。

連絡先

〒989-2526 宮城県石巻市網地浜粟ヶ崎49
TEL.0225-49-2328

未来賞

網地島ふるさと楽好【代表・桶谷敦】宮城県石巻市

自然に囲まれた限界集落で、お年寄りが子どもたちに生きる力を

【島民も子どもも元気になる体験交流】 ・みんなで作ったご飯はとてもおいしかったです。また、みんなと会えたらいいですね。ありがとうございました。 ・児童養護施設の外の大人とふれあえる機会もなかなかないのですが、子どもたちは警戒心を持たずに、すぐにとけ込んでいました。(引率の職員)

【受賞の言葉】
  網地島の網地浜地区は、100人余りの高齢者が暮らす限界集落です。子どもは1人もおらず、十数年後には無人となる運命にあります。そして、その運命ゆえに、子どもの大切さや愛おしさを身にしみて感じている集落でもあります。最も愛情を注いでもらえたであろう親等から、子どもたちが虐待され、つらい目にあわされている事件が毎日のように報道されています。子どもたちが絶望の中で、どんなに悲しくつらい思いをしているのかを考えるたびに切なく感じていました。虐待された子どもたちにできることはないかと考えて、この「網地島ふるさと楽好」を開校することを決めたのです。 今回、小さな島の細々とした活動に、このようなすばらしい賞を授与していただき、本当にありがとうございました。

受賞後の様子

 賞をいただき、島民みな喜んでいます。同時に網地島は、東日本大震災により大きな被害を受けましたので、このたびの受賞は島民にとって大きな励みにもなっています。東北の「小さな島の小さな活動」に目を向けていただき、本当にありがとうございました。昨年の「網地島ふるさと楽好」の開校は、ライフラインの復旧もままならない状況でしたので、子どもたちの安全を考えて断念せざるを得ませんでした。その代わり、甚大な被害に見舞われた仙台市宮城野区の児童養護施設を訪問し、網地島の石を使ったキーホルダー作りなどを子どもたちに体験してもらいました。今なお不便な生活を強いられるなど網地島はまだ復興の途上ですが、今年はまた「網地島ふるさと楽好」を開校したいと準備を進めています。

活動内容

 自然豊かな網地島で、島のお年寄りが児童養護施設の子どもたちを迎え入れ、島ならではの自然と食の体験とお年寄りとのふれあいの中で、心を癒やし、生きる力を身につけさせる取り組み

子どもたちの幸せのために
 限界集落となってしまった網地島で、島のお年寄りが、豊かな自然と食の体験を通じて、児童養護施設の子どもたちの心を癒やし、自分を大切にし、幸せに生きる力を身につけさせる「網地島ふるさと楽好」を毎年開校しています。
 滞在中は、島の廃校となった校舎に寝泊まりし、家族的な雰囲気の中で、島でとれたうにやあわび等を使った食事づくりや島伝統の魚釣り「アナゴ抜き」等の島の昔の遊びを体験してもらっていますが、そのふれあいの中で、子どもたちが未来の幸せを感じ取ってくれればいいと願っています。

子どもがいない地域での子育て
 網地浜地区は住民152名、高齢化率が70%超という限界地域です。子どもが1人もおらず、2000年に小学校や中学校も廃校になってしまいました。そんな中、島のお年寄りが子育ての一部でも担いたいという思いから、親と一緒に暮らすことのできない児童養護施設の子どもたちのために、活動を開始しました。
 島のお年寄りは、もともと漁師が多く、自給自足の生活をしているため、生活する上でのひととおりのことは何でもできる人ばかりです。その技術を生かして、さまざまな体験を子どもたちに提供しています。

子どもだけでなく自分たちも笑顔に
 中心となっているのは、有志が集まって結成された「あじ朗志組」というNPOですが、「網地島ふるさと楽好」開校時には、100名近くの食事の用意をしなければならないので、見るに見かねて、近所の方々がみんな駆けつけて手伝ってくれます。みなさん口べたで無口なので、黙々と手伝ってくれているようですが、「何よりも子どもたちの笑顔にまさるものはない。『ありがとう』『またくるね』の言葉がうれしくて」と言ってくれています。実際には、自分たちが楽しみにしている部分も大きく、生き甲斐にもなっているようです。
 また、大学生や役所からも自主的に休みをとって、ボランティアで手伝いに来てくれる方がいますが、高齢化はやはり課題になっていて、今のうちにできるだけのことはやっておきたいと思っています。


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