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【女性と子どものエンパワメントを実現する】 ・普段、同年齢の子どもの母親同士の付き合いが多いが、子どもの年齢幅がの広く、いろいろない方々とお話しできたのがとってもよかった。 ・スター・ペアレンティングは、必要なスキルだと思いました。まずは自分から実践して、育児支援につなげたいですね。
【受賞の言葉】
このたびは「未来賞」の授与をいただきましたことを心より感謝申し上げます。
女性や子どものエンパワメント(内なる力を引き出すこと)を目的に、一人ひとりを大切にする社会の実現をサポートするために、さまざまな情報とスキルを提供してきて20年になります。この間のCAP(子どもへの暴力防止プログラム)、スター・ペアレンティング(親教育)、性の健康教育などの事業を全国に普及する活動を評価していただいたと率直に喜んでおります。今後も活動を次世代に継続するよう努力を重ねたいと考えております。ありがとうございました。
女性や子どもに対する暴力防止を目的に活動を始めて20年になります。最近では、私たちが提供する親教育プログラム「スター・ペアレンティング」が、専門家をはじめ多くの方々から評価をいただくようになり、このたびの受賞は、そうした地道な活動が認められたものと感謝しています。1995年から始めたCAP(子どもへの暴力防止プログラム)もまた全国的な展開を見せています。子どもたちから好意的な声を聞くことも多く、当NPO法人がこの分野で先駆的な役割を果たしてきたことを改めて誇りに思っています。年間の活動回数にこそ変化はありませんが、活動内容に関しては多様化し、それに伴い人材の不足を痛感しています。人材の面でも、また経済的な面でも困難の多い活動ではありますが、今後も社会的な貢献を継続していきたいと思っています。
女性と子どものエンパワメントを目的に、一人ひとりを大切にする社会の実現をサポートするために、子どもの暴力防止プログラムなどの講座やワークショップを開催
全国でファシリテーターを育成
エンパワメントとは、そもそも持っている弱者の力を引き出すことと定義しています。この活動では、女性や子どもの人権を守るためのプログラムの普及を目指しています。
実際には、子どもへの暴力防止プログラム(CAP〜Child Assault Prevention)、親学習、性の健康教育、非暴力アクション・ワークショップ、スター・ペアレンティング(親教育)※、人権に関する講座などを開催。スペシャリストとしてのファシリテーターの育成と、一般の方々を対象とした講習会の両方を開催しています。これまでに、CAPプログラムでは5,000名、スター・ペアレンティングでは400名のファシリテーターを育成してきています。
※親も自分を大切にしながら、叩かず、甘やかさず、楽しみながら子育てするための方法
社会的に弱い立場の子ども、女性を救うために
代表の私がカナダでのジャーナリスト生活を終え帰国した際に、日本の事件報道を見て、被害者の顔写真を映したり、遺族に執拗にインタビューを行ったりするマスコミの姿勢や、性犯罪や暴力犯罪に対して専門家が提示する対応策がまったく現実に即していないことに疑問を感じました。
そのことをきっかけに、女性と子どものエンパワメントのための活動を開始して以来、CAPをはじめとしてさまざまなプログラムを普及させようと努めてきました。
最近ではペアレンティングの導入に力を注ぎはじめています。たとえばカナダでは、暴力にあわない子どもを育てようと取り組んでいます。日本のように何か起こってから、といった対症療法的な考え方では遅すぎるため、こうした取り組みが必要になっているのです。
次世代の若手も育成
本体のスタッフが4名、非常勤のスタッフ35名ほどで運営しています。今後は次世代へのバトンタッチが課題となってきますので、若い世代を意識的に採用していて、インターンの活用など若者の教育にも務めています。