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子育て支援活動の表彰

第5回子育て支援活動 過去の受賞作品を紹介いたします

名称

特定非営利活動法人ブラジル友の会

活動開始

2000年春頃

スタッフ

15名

活動

放課後学習支援教室
小学生の部 月・水曜日15:30〜17:30
中学生の部 月・金曜日19:00〜20:30
その他、職業体験イベントや保護者向け進路説明会などを実施。

連絡先

〒505-0044
岐阜県美濃加茂市加茂川町1-1-1
TEL.0574-25-9750

未来大賞

特定非営利活動法人ブラジル友の会【代表・金城アリーナ】岐阜県美濃加茂市

異なる言葉・文化・価値観を持った人たちが共存できる地域社会の実現を目指して

日本とブラジル、そして明日へとつなげる懸け橋 日本語で書かれた問題の意味がわからず苦労していましたが、放課後学習支援教室に通うようになってからは、先生たちが丁寧に教えてくれるので理解できるようになりました。 ボランティアスタッフとして参加しています。お手伝いしているというよりも、目を輝かせて勉強に取り組む子どもたちの成長を楽しんでいます。

【受賞の言葉】
 未来賞を授与いただきましたことを心よりお礼申し上げます。こうした賞をいただけたのも、今まで支えてくださった多くの方のおかげだと感謝しております。
 私たちは任意団体の頃より、子どもたちの無限の可能性を日々感じながら活動を続けてきました。私たちの始めた小さな活動が県内だけでなく、地域をつなぎ、日本に広がり、世界へ、そして未来への懸け橋となることを願ってやみません。これからも、私たちにできる「小さな一歩」を踏み出し続け、子どもたちの夢の実現のお手伝いをしていきます。私たちはどこにいても、一人ひとりが同じ地球人なのですから。

受賞後の様子

 受賞により、地域の方の認知度が少しながら上がった手ごたえを感じることができました。長年ボランティアとして支援に関わってきていただいた方々から、自分たちの活動が認められてうれしいという声を多く頂きました。
 しかし、美濃加茂市内に工場がある大手企業の撤退が決定するなど、市の人口の1割近くを占める在住外国人には特に厳しい状況となっており、帰国したり、転居したりするブラジル人も少しずつ増えています。なんとか仕事をみつけても、子どもの教育にかける費用をやむなく減少させる保護者が増え、放課後学習支援の生徒数も減少の傾向がみられます。外国人児童生徒をとりまく状況は依然明るいものであるとは言い難いですが、彼らの可能性を信じて支援を続けていきたいと考えております。

活動内容

日本の小中学校に通う、日本語を母語としない外国籍児童への放課後学習支援教室を実施

●行政と外国籍住民とを繋ぐ架け橋に
 活動拠点のある美濃加茂市の外国籍住民人口比率は9%。これは全国の市の中で最も高い数字です。こうした状況を受けて、行政も様々な施策を打っていますが、実生活のレベルではなかなか対応が追いついていない面もあります。ブラジル友の会は、そうした行政とブラジル籍住民との間の溝(コミュニケーション不足の問題)を少しでも埋めるべく、地域の中で様々な活動に取り組んでいます。
 活動のメインとなるのは、外国籍児童を対象にした放課後学習支援教室の運営です。外国籍の子どもたちが学校の外でも勉強できる環境と、進学に関する適切な情報を提供することを目的に活動を開始。現在は、月・水曜日の夕方に「小学生の部」、月・金曜日の夜に「中学生の部」を開催しています。参加者は近所に住む小中学生が中心ですが、なかには隣町から通う子たちもいます。保護者や子どもたち同士の口コミによって参加の輪が広がっています。

●子どもたちに夢を持ってもらうために
 就職など将来への不安感から、生徒たちの学業に対するモチベーションが下がってしまうことがあります。そこでブラジル友の会では、子どもたちに夢や希望を持ってもらえるよう、バイリンガルの方が活躍する職場への社会見学・職業体験も行っています。こうした体験と、身近にいるこの教室の卒業生たちの活躍を目にすることで、最近では、通訳、学校の先生、研究者などを目指して意欲的に学習に取り組む生徒たちが増えています。

●かつての生徒が今は先生に
 放課後学習支援教室は多くの方々に支えられ運営されていますが、その中には教室出身の先輩たちの姿もあります。活動開始から歳月を経て、「教えられる側が教える側にまわる」という好循環が生まれています。同じような境遇のもとで困難を乗り越えてきた先輩たちとの交流は、生徒たちにとって、単なる学習支援以上に意義のあるものとなっています。


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