ホーム > 住友生命について > 住友生命のCSR > 豊かな社会づくり > 少子化・子育て > 未来を築く子育てプロジェクト > 結果発表 > 第3回結果発表

結果発表

これまでの結果や、表彰式の様子、受賞者、団体のその後の様子をお伝えします。

募集結果

第3回「未来を築く子育てプロジェクト」では、2009年6月から9月までの間、「エッセイ・コンクール」、「子育て支援活動の表彰」、「女性研究者への支援」の3部門の募集をしました。
「エッセイ・コンクール」には1,417編、「子育て支援活動の表彰」には161組、「女性研究者への支援」には135名のご応募をいただきました。
12 月中旬に開かれた実行委員会で最終選考が行われ、各部門の受賞者が決定しました。

 

応募数

表彰

エッセイ・コンクール

1,417 編

内閣府特命担当大臣(少子化対策)賞/最優秀賞から1編
厚生労働大臣賞/最優秀賞から1編
最優秀賞/5編
優秀賞/ 20 編

子育て支援活動の表彰

161 組

内閣府特命担当大臣(少子化対策)賞/未来大賞の1組
厚生労働大臣賞/未来大賞の1組
未来大賞/未来賞から2組
未来賞/6組

女性研究者への支援

135 名

スミセイ女性研究者支援/9名

ご挨拶

「未来を築く子育てプロジェクト」実行委員長  堀田 力  選考の過程で、応募の内容が回を追うごとに充実したものになっていることを感じ、社会に発するメッセージとしても、より時代にあった意義深いものになっていることに感銘を受けました。たとえば、エッセイの受賞作品からは、仕掛けても生まれないような助け合いが自然発生的に行われている状況を感じることができましたし、子ども達が自分たちの力で育っていくことを重視した活動が出てきていることにも大いに共感を覚えます。
 その一方で、子育てをしながら学術研究を続けることの困難さを抱えている多くの女性の現状を見ると、私たちの社会がまだまだ変わっていかなければならないことも痛感しました。本プロジェクトを通して、社会にしっかりとメッセージを発信できればと思います。
【公益財団法人さわやか福祉財団理事長、弁護士】

「未来を築く子育てプロジェクト」実行委員  横山 進一  このプロジェクトも第3回を数えることとなりましたが、いまさらながら、「子育て」に関する見方、切り口には色々なものがあるということを、応募作品や活動内容を通じて強く感じました。
「子育て」を多面的、多角的に把握する能力を養わなければならないと、改めて考えさせられた次第です。
 少子化によって、子ども同士が接する機会が少なくなっています。そんな中、参加した誰もが互いに成長し、より良い人間関係を養っていけるような活動を続けているものが少なくありませんでした。
 これからの日本社会には、そういった環境がますます必要になると思いますし、このプロジェクトを通じて、そういった環境が広まっていく支援ができれば、たいへん嬉しいことです。
【住友生命保険相互会社取締役会長】

「未来を築く子育てプロジェクト」実行委員会 講評

池田 守男  今回も大変素晴らしい選考になったと思います。どの選考結果もとてもメッセージ性が高く、このメッセージが日本全国に伝わり、これらの活動が草の根的に広がってくれることを期待しています。
現在、全国の各地域は経済的な側面を見てもかなり疲弊している感があります。しかし、今回の受賞作品や活動を社会に発信することによって、地域のコミュニティの皆さんが、地域で子どもをサポートするという機運が出てくるきっかけになるのではないかと思います。
 子育てのみならず、学校へも地域社会が積極的にサポートしていける形につながっていけば素晴らしい地域社会になるはずです。このプロジェクトがその出発点になることを念願しています。
【株式会社資生堂相談役】

大日向 雅美  今回、受賞された女性研究者の多くは、30代後半から40代前半の母親です。この年齢でなおオーバードクターや科目履修生として研究継続の道を必死に求めている姿に、胸の詰まる思いです。必ずしも所属が保障されない立場で、成果がすぐには現れない人文・社会科学系の研究に粘り強く挑む日々の努力は、子どものあるがままを受け入れ、辛抱強く慈しみ育てる道のりと相通じるものがあります。
本助成は単なる研究者支援ではなく、効率最優先の社会が見失ってきた大切なものに光を当てていることをあらためて痛感いたします。
 また、子育て支援活動では、わらべうたの伝承活動や地域に密着した熟年世代の活動、小児科医が不足している中、その隙間を埋めるように医師と母親との橋渡し役を果たす活動など、今まで以上に地域の特性に則した活動が成果を挙げていることを素晴らしく思います。
【恵泉女学園大学大学院教授】

奥山 千鶴子  エッセイは、母親だけでなく、男性や地域社会の方など、子育てを取り巻く多くの方々から作品が寄せられたということが、今年の大きな特徴だと思います。子育て中の母親には、ちょっとした一言で笑顔が戻るような肩の荷が下りるような瞬間がありますが、そんな固い心が雪解けするような温かな出会いのエピソードがたくさん寄せられました。
 子育て支援活動の表彰では、自分達で必要な研修を行い、ネットワークを構築して行政、大学などとの連携を深めている団体や、障がいの有無に関わらず、赤ちゃんからお年寄りまで集える場所をつくり、地域に必要とされている活動、伝統的なわらべ歌を普及する活動、子どもたちとの関わりを通じて生き生きと活動する熟年世代など、多様な応募に支援の広がりと進化を感じました。
【特定非営利活動法人 びーのびーの理事長】

金田一 秀穂  社会全体が「効率」や「成長」ではなく、「ありのまま」でいいとみんながなんとなく思いはじめていると感じます。子育ても変化し、人工的でなく、子どもは自然に育つものであるという感覚に回帰している印象を、エッセイから受けました。
 女性研究者への支援は、「子どもがいても研究が継続できる」ことを応援するのが本来の趣旨かもしれません。しかし、今回の受賞者にも何名かいたように、「子どもがいるからこそできる研究を継続している」方も応援していければと思います。
 大学院のような整った研究環境のない方、科目履修生の方など、研究の継続が困難な立場にいながら子育てと研究を本当に頑張っている方に援助ができるのはうれしいことだと思っています。
【杏林大学外国語学部教授】

吉永 みち子  エッセイ・コンクールでは、これまでの「形」の支援から「意識」の確かな変化が生まれ、さらに幅が広がっていることを感じました。高齢者が子供と友達化することで見守りとは違う関わり方とパワー発揮の新たな道を予感させてくれました。漫才のように独自の楽しみを発見して、父子でコミュニケーションを図るということも父親の参加の形を硬直的なものからグンと柔軟に間口を広げています。頑張りを支えながら、育児が本来持つ楽しさを共有するカタチが見え始めてきたように思います。
 子育て支援活動の表彰では、支援という入り口から、小児医療の問題、地域力の問題など、さまざま分野に理解を求める活動につなげていこうとする力に感銘を受けました。
 一方で、子どもを育てながら苦労して研究を続けている女性がいるにもかかわらず、いまだに男性研究者中心のアカデミズムな社会の意識の遅れは際立ってみえ、正直憤りすら覚えました。
【作家】

「未来を築く子育てプロジェクト」表彰式・懇親会

2010年2月22日(月)於:ホテルニューオータニ

受賞者と実行委員の記念写真

第3回「未来を築く子育てプロジェクト」表彰式が、2010年2月22日(月)東京のホテルニューオータニで行われました。表彰式には多くのお子さんも一緒に参加し、なごやかで楽しい表彰式でした。表彰式には内閣府大臣官房審議官 共生社会政策担当 岡田太造審議官、厚生労働省大臣官房審議官 雇用均等・児童家庭、少子化対策担当 香取照幸審議官にご臨席いただき、ご挨拶いただきました。昨年度より「エッセイ・コンクール」と「子育て支援活動の表彰」で2つの大臣賞が設けられ岡田太造審議官から「内閣府特命担当大臣(少子化対策)賞」が、また香取照幸審議官から「厚生労働大臣賞」が授与されました。

岡田太造審議官のご挨拶 香取照幸審議官のご挨拶

住友生命保険取締役社長佐藤義雄の祝辞 堀田力実行委員長のご挨拶

「エッセイ・コンクール」内閣府特命担当大臣(少子化対策)賞・最優秀賞の佐野広美さん 「エッセイ・コンクール」厚生労働大臣賞・最優秀賞の大内龍一さん

「エッセイ・コンクール」優秀賞の皆さん

「子育て支援活動の表彰」内閣府特命担当大臣(少子化対策)賞・未来大賞の子ども達の環境を考える ひこうせん 「子育て支援活動の表彰」厚生労働大臣賞・未来大賞のむくどりホーム・ふれあいの会

「女性研究者への支援」受賞者を代表し挨拶する梁熙貞さん 池田守男実行委員より総評をいただきました

お子さんも一緒に表彰式に参加 会場の隣に託児ルームを開設

【懇親会】 表彰式の後、懇親会が開かれ、受賞者と実行委員が楽しく歓談。 お子さん向けのメニューもあり、賑やかで楽しい会となりました。

住友生命保険取締役会長横山進一(実行委員)の乾杯の音頭で懇親会が開宴 司会は表彰式に引き続き木佐彩子さん

住友生命保険常務取締役橋本雅博の挨拶


ページの先頭へ戻る