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女性研究者への支援

第1回女性研究者への支援 過去の受賞者を紹介いたします

古屋肇子【兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科】

研究テーマ:

 看護師のバーンアウトは、以前から問題視されてきていますが、未だに有効な対策が提示されているとはいえません。相変わらず環境も変わっていません。2年間で看護師のストレス評価システムを調査研究し、その成果を基に3年目以降は具体的なシステム構築にかかりたいと考えています。

【受賞の言葉】
 このたびの助成で研究を続けられることになりました。ありがとうございます。今まで子育て中の学生・研究生活でお世話になった先生、子どもの赤ちゃんホーム・保育園の先生、職場の方々、そしていつも応援してくれる夫と両親、かわいい子どもたちに感謝しています。

受賞後の様子

【兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科博士後期課程 2008年時点】
 子育て中、思うように働けない時期には、高い保育料を支払い、日中子どもを保育園に預けて自分のしたい研究を行うことに対して、後ろめたさや罪悪感を持つことはないといえば嘘になります。研究助成によって子どもの保育費を助成していただけることは、研究を続けていいという肯定的後押しをいただいたようで、とても研究の励みになりました。

助成期間を終えて

◆研究成果・研究環境の変化
 これまでの研究成果をもとに看護師のストレス評価システムをシステム開発会社に発注しました。完成後、いくつかの病院に利用していただき、どのような成果があったかを調査することで、システムを評価したいと思っています。この2年間の研究成果を基に、博士論文を執筆する予定です。
◆育児環境の変化、気づき、感想、印象的なエピソード
 子育て期の女性研究者には負担が大きい保育料と大学院授業料を助成していただくことで、子どもを預けて研究することへの後ろめたさのようなものが軽減されました。子どもも少しずつ親の手を離れていくことで、ぐっと研究に集中できる環境になったと思います。苦しい時期に助成していただいたことでとても励みになりました。
◆女性研究者の環境改善
 子育てに時間が割かれ、収入が減ることで経済的に誰かに依存しなければならない時期に、子どもを預けながら研究を続けることは、経済的・精神的な負担が大きいと感じています。
 また、世間ではそのようなことは許されないと思う方もいるようです。今後、子育て中の生活を含めた研究助成事業が増え、女性が子育てをしながら研究できる環境が社会的に認められることを願っております。


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