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女性研究者への支援

第2回女性研究者への支援 過去の受賞者を紹介いたします

足立綾子【お茶の水女子大学大学院 人間文化研究科】

古今和歌集時代(十世紀前後頃)の屏風歌―女性の関わりを視野に入れて―

 屏風歌とは、9世紀ごろから屏風絵の賛として書かれた和歌であり、特に、古今和歌集時代に盛んに詠まれ、その撰者であり当代の著名な歌人である紀貫之、凡河内躬恒や、女流歌人・伊勢らの作品が残されている。屏風歌を通して、絵と和歌と書を楽しむという当時の文芸の解明を目的とする。また、屏風歌には歌人を含め女性が多くかかわっているが、その働きや意味についても考察したい。屏風歌研究は、まだまだこれからの分野で、先駆的成果をあげたいと思っている。

【受賞の言葉】
 このたびは、助成対象者に選んでいただきありがとうございました。人文・社会科学分野の学生である私にとって、このような支援は、経済的にも精神的にも、本当にありがたく、励みとなるものです。今回の受賞を支えとして、子育てと研究を両立させて頑張りたいと思います。

受賞後の様子

「家族の理解を得て前向きに研究に取り組んでいます」 受賞を契機として、研究自体や研究への熱意に対し、夫、義母、両親など家族の理解がより深まり、休日などには進んで家事や育児をサポートしてもらえるようになりました。 また、本助成のおかげで保育園の時間外保育などの利用が可能となり、安心して、着実に研究を進めることができました。2歳になった息子も「ママ、今日はお勉強の日なんだね」と理解、納得してくれ、楽しそうに保育園に通っています。 今年6月には、新しい命を迎える予定で、家族は皆喜んでいます。私自身は研究のことを考えると、育児との両立に今まで以上の困難が予想され、戸惑いもありますが、シッター制度などを利用し、研究にも前向きに取り組めるよう頑張りたいと思います。

助成期間を終えて

◆研究成果・研究環境の変化
 一年目は、本助成により家族の理解を得て、順調に研究活動を行うことが出来ました。二年目に第二子を出産してからは、子供の世話で予想以上に研究活動が制限されましたが、周囲の人たちの支援や励まし、そしてまた、他の受賞者の方々の近況などを励みとして、研究活動を続けることができました。軌道に乗るまでは、まだ時間がかかりますが、頑張りたいと思います。
◆育児環境の変化、気づき、感想、印象的なエピソード
 第一子が幼稚園に入園するまでの二年間、本助成により毎日保育園に通わせることができました。そのおかげで、人見知り、場所見知りが激しかったわが子も、「かずくん、性格変わったね!」と言われるほど心身ともに逞しく成長し、元気に幼稚園に通っています。また、「ママは勉強しているんだよね、僕も頑張る!」と言って私の研究を応援してくれています。
◆女性研究者の環境改善
 乳幼児がいると、書類を書くことさえままならない状況が多々ありますが、本プロジェクトにおいては、申請手続き、三回の報告などそれほど煩瑣でもなく、助かりました。第一子が1〜3歳という経済的にも精神的にも負担の大きい時期に、本助成を受けて、研究活動を何とか継続することが出来たことに感謝しています。
 また、助成金の使途についても自由度が高く、時々刻々と変わる育児環境、またそれに振り回される研究環境にも対応させることが可能で、とてもありがたかったです。


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