● 学習支援を通じて、貧困のスパイラルを断ち切りたい
学習の意志を持ちながらも、家庭の事情により塾に通うことができない、または不登校になっている子どもが、ここ静岡にも少なくありません。親の収入が子どもの学力、ひいては進学や就職にまで影響を及ぼすとも言われるなか、自らの可能性を狭めることなく将来に対して希望を持ってもらいたいとの想いから、社会的困難を抱える子どもたちを対象にした学習支援活動を始めました。
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● “斜めの関係”がちょうど良い
静岡学習支援ネットワークは、10名の運営スタッフと30名ほどの学習支援スタッフからなりますが、そのすべてが現役の大学生です。勉強を教わる子どもたちからすると、スタッフは先生というよりはお兄さん・お姉さんのような存在であり、また身近なお手本でもあります。こうした斜めの関係性は、学習面だけでなく精神面のサポートを行う上でも非常に有効だと考えています。
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● 私たちの活動はまだ始まったばかり
これまでに「宿題カフェ」「みらこや」「あべこや」という3つの常設教室を開設するとともに、各種交流イベントや情報発信なども積極的に行ってきました。活動歴こそまだ短いですが、すでに何人かの子どもたちがここを巣立ち、高校進学を果たしています。将来的には、そうした卒業生たちが静岡県内の大学へと進み、今度はスタッフとして次の世代の子どもたちの学習支援に携わるといった好循環が生まれることを期待しています。
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