● 食や農を通じた共同体験と外遊びの場を提供
自然豊かな阿武隈山系・鮫川村にて、昔ながらの食や農などを共同体験する自然学校を約20年にわたって運営してきました。当初は山村留学の受け入れを目的にした活動でしたが、現在は自然体験を中心とした活動へと軸足を移し、とりわけ震災による原発事故以降は、被災した福島県の子どもたちを積極的に迎え入れ、彼らにとって貴重な外遊びの場を提供する活動に力を注いでいます。
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● 子どもたちの強さ・たくましさを実感
阿武隈山中の冬は寒く、最高気温が氷点下の日も珍しくありません。それでも参加してくれた子どもたちは、想いを吐き出すかのように、日が暮れるまで夢中になって屋外を走り回っています。初対面の子どもたちもすぐに仲良くなりますし、普段食が細い子でもたくさんご飯を食べています。自然の中での共同生活・共同体験の意義は、そうした子どもたちの本来持っている強さやたくましさを引き出してくれるところにあると思っています。
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● 被災した子どもたちに伝えたいこと
震災から4年が過ぎようとしている今も不安は尽きませんが、プログラムに参加する子どもたちには笑顔が戻りつつあります。「君たちのことを考えてくれている大人がたくさんいるんだよ」というメッセージを伝えながら、子どもたちへの支援を続けていきたいと思います。そして、近い将来、子どもたち自身が想い描く、新しい福島を作っていってほしいと願っています。
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