● デザイナーや音楽家などによる長期入院児応援プロジェクト
九州大学病院の小児医療センターには重い病気の子どもたちが多数入院し、つらい治療の合間に保育や学校教育を受けています。日々病気と闘う子どもたちをアートの力で少しでも元気づけたいという呼びかけに、デザイナー、音楽家、建築家、写真家、書家などさまざまな分野の専門家が賛同して、私たちの「元気アートプロジェクト(GAP)」は結成されました。
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● 体だけでなく心も豊かに成長してもらいたい
院内学級においてデザインや音楽の授業を行ったり、入院児のためにコンサートやワークショップを開いたり、GAPの活動はさまざまです。デザイン授業では一人ひとりが作品づくりにチャレンジします。音楽授業では楽器に触れて音を出すなど、子どもたちが生き生きとした時を過ごせるよう工夫を凝らしています。このようなアートとのふれあいは大切な成長期を病院で過ごす子どもたちの情操教育にも役立っています。
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● みんなが持つ「優しい気持ち」が、支援の輪として広がることを願って
GAPの活動は特別難しいものではありません。現地のデザイナーや専門家が少しずつ力を合わせることで、大きな費用や人員を割くことなく全国どこでも、そして質の高い支援を行うことができます。ここ福岡だけでなく、つらい療養の日々を過ごしている子どもたちは全国にたくさんいます。アートの力で子どもたちを元気にするGAPの活動が広く知られることで、同様の取組みが多くの病院で行われるようになることを願っています。
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