● 病児のきょうだいにスポットを当てた活動
子どもが重い病気にかかると親の目はどうしても病児に集中し、残されたきょうだいは心に大きな不安や孤独感を抱えながら子ども時代を過ごすことになります。実際に小児病棟では、感染予防のため病棟の外で寂しそうに親を待つ幼いきょうだいたちの姿を目にすることも珍しくありません。私たち「しぶたね」は、ともすると見過ごしがちな「きょうだい」にスポットを当てた活動を行っている団体です。
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● きょうだいたちが主役となって楽しむ日
私たちが定期的に開催している「きょうだいの日」では文字どおり、その日一日は病児のきょうだいたちが主役となり、さまざまなアクティビティを楽しみます。この「きょうだいの日」は、同じ境遇にある子どもたちが出会い、そして思いを共有する場にもなっています。それと併せて、面会中の親を待つきょうだいたちの居場所づくりと楽しみの提供を兼ねた院内での活動も積極的に行っています。
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● きょうだい支援の意義を広く伝えたい
病気の子どもやその親を対象にした支援活動は増えつつありますが、残された幼いきょうだいたちに目を向けた活動はまだまだ少ないのが現状です。そこで現在は、「きょうだいの日」の開催や病院内での活動と並行して、講演や寄稿、小冊子の製作・配布といった活動にも力を入れています。こうした啓発活動を通じて、きょうだい支援の「たね」が広く全国に根づき、そして芽が出ることを願っています。
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