● 女性と子どもに焦点を当てた、依存症からの回復・自立支援
ダルク女性ハウスは、薬物・アルコール依存症女性の回復と自立をサポートすることを目的に設立された、日本で最初の民間施設です。女性の場合、幼少期のネグレクトやパートナーからの暴力などが原因で依存症になるケースが多く、自分の子どもに対しても同様に振る舞ってしまうことが少なくありません。そうした負の連鎖を断ち切るべく、ダルク女性ハウスでは母子が良好な関係を築いていくためのさまざまな支援活動を行っています。
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● 一緒の時間を過ごすことで、親子の心の距離が近づく
2004年から開始した「母子プログラム」では、母子がそろって過ごすことのできる場所と機会を提供しています。一緒に料理をしたり、遠足や日帰りキャンプに出かけたり、あるいはアーティストによるワークショップに参加することによって、欠落しがちなコミュニケーションが図られるとともに、互いを理解し合うことで母子の心の距離も自然と縮まります。
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● 継続性を持ったサポートの重要性
施設を出たあとスムーズに社会復帰できるように、医師、看護師、精神保健福祉士、スクールソーシャルワーカーなど多くの専門家と連携して支援のネットワークをつくるなど、複合的かつ継続的なサポートを続けてきました。社会復帰した女性が自らの経験を活かして、サポートする側にまわってくれるケースなどもあり、長期的視点に立った支援が少しずつ実を結びつつあることに確かな手応えを感じています。
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