● 多胎育児経験者を中心とした支援ネットワーク
県内に拠点を置く多胎サークルのリーダーたちが集まって交流会を開催したことをきっかけに、「ぎふ多胎ネット」は設立されました。社会的に孤立しがちで、単胎家庭に比べて虐待リスクが高いとも言われる多胎家庭に対して、多胎育児経験者が中心となって当事者目線の支援を行うことで、安心して多胎児を産み育てることのできる社会の実現を目指しています。
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● 切れ目のない家族支援サービス「ネウボラ※」を目指す
多胎児の出産を控える家庭に向けた「多胎プレパパママ教室」や妊産婦に対する「病院サポート訪問」に始まり、育児の不安や悩みを個々に相談できる「家庭訪問」、介助も含めた「多胎児健診サポート」、そして未就園児をもつ多胎家庭が交流できる「多胎育児教室」など、妊娠期から子育て期までの各段階に応じた切れ目のない支援に取り組んでいます。また多胎家庭に何が起こっているのか「大変さの中身」を広く知ってもらうことで、社会の理解を深め、支援の輪を広げられるよう『多胎白書』の発行や研修プログラムの開発なども精力的に行っています。
※フィンランドで行われている、妊娠から出産、育児まで切れ目なくサポートする総合支援サービス
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● 安心して多胎児を出産・子育てできる環境を広く全国に
私たちはこれまで、県内のすべての市町村を訪問し協力体制を築いてきました。そうした地道な取組みが奏功し、今では岐阜県は、多胎家庭支援に関して先進的な地域との評価を得ています。しかしながら、多胎育児の困難さなどに対する社会の認識・理解はまだ十分とは言えないのも事実です。今後は各種支援活動を通じて、多胎家庭への支援の必要性や、子育てそのものの素晴らしさを広く世に伝えていきたいと思っています。
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