● 乳幼児が水遊び・泥遊びを楽しめる場をつくりたい
10年ほど前に、子育て期の公園利活用について調査したところ、水遊び・泥遊びのニーズが非常に高いことがわかりました。世田谷区は23区では比較的自然の多い地域ではありますが、住宅の集合化や街並みの都市化に伴い、外遊びを存分に楽しむことのできる場が年々少なくなっているのが現状です。そうした状況を踏まえ、街中の公園を子どもたちの外遊びの場として有効に活用するための「プレーリヤカー」の巡回を開始しました。
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● いつもの公園が特別な遊び場に
90cm×60cmの小さなリヤカーに積み込むのは、簡易な道具や遊具に過ぎません。しかし、「プレーリヤカー」が到着すると、いつもの公園はたちまち普段とは異なる、外遊びが存分に楽しめる特別な空間に早変わりします。子どもたちがのびのびと外遊びを楽しむ姿は、一緒に参加している親御さんの心と体も解きほぐすようで、リラックスしたムードで親御さん同士のコミュニケーションも自然と生まれ、情報交換や交流の場にもなっています。
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● 行政や多様な担い手との連携により定着
一過性のイベントではなく、日常の遊び場として定着しつつあることに手応えを感じています。「プレーリヤカー」の取組みは現在、区内7つの団体で導入され、年間の実施回数は150回を数え、未実施地域からのお誘いも大変多くなっています。今後は講演会・講習会を通じて「プレーリヤカー」のノウハウや効果を伝えることで、外遊びの機会を広く提供していきたいと思っています。
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