● 都内初となる親子分離型通園施設を開設
2012年に開設した親子分離型通園施設「療育室つばさ」では、就学前の重症心身障がい児の受入れと日中の活動提供を行っています。当園では看護師が常駐することで医療的ケアが必要な子どもたちに対応していますが、このような施設はまだまだ不足しています。利用希望者は増え続けており、人材の育成も含めた受入れ体制をより充実させていく必要性を日々強く感じています。
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● 子どもたちの社会性を育むための工夫
重症心身障がい児は家の中で家族と過ごす時間が長く、社会性を育む機会が限定されてしまいがちです。そこで当園では子どもたちが外の世界にふれ、同年齢の子どもたちと過ごすことのできる時間を積極的に設けるように努めています。具体的には、音楽療法、感覚遊び、読本、リハビリといった多岐にわたる活動に加えて、遊園地や動物園への外出、近隣の保育園との交流なども定期的に行っています。
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● 医療関係者からも頼られる存在に
乳幼児期から学齢期までの重症心身障がい児を受け入れる通園事業や相談支援事業など、活動の広がりにも取り組んでいます。こうした地道な取組みを続けることで、重症心身障がい児を持つ家庭に加え、医療従事者や保健師、訪問看護ステーションの職員などからも相談を受けることが増えました。多様化する支援ニーズに対応できる体制づくりを、今後は地域と協力しながら進めていきたいと考えています。
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