● 外国につながる子どもたちのために
浜松市には30カ国以上の外国の子どもたちが暮らしています。外国人の定住化・永住化が進む一方で、言葉や文化の違いから、学校生活を円滑に送れない子どもたちが増え、地域の大きな課題となっていました。私たちは、そうした子どもたちのために、日本語教育の研鑽を積んだスタッフを各学校に派遣し、教師と連携してサポートチームを作ることで、学校ごとの事情に即した、きめ細かい支援を行っています。
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● 日本語の習得とともに母語支援にも注力
母語が不十分な子どもと、日本語が苦手な保護者。家庭内断絶のケースも少なくない現状を憂い、私たちは活動開始当初から、日本語に加えて母語支援にも力を注いできました。言葉が通じなければ、子どもの進路や悩みなど、親子で話し合うことはできません。また、母国文化の継承・理解を通じて、子どもたちは自身のルーツを見つめ、アイデンティティを形成していきます。そういった観点からも、日本語と母語の両輪による支援が欠かせないと考えています。
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● 地域に根ざす長年の取組み
私たちが開発した日本語指導教材は県内外の学校や支援の場でも広く使用され、母語教室は、子育ての悩みを母語で気軽に相談できる場としても地域に定着しています。「日本の子どもたち」と「外国につながる子どもたち」が手を携え、ともに活躍できる国際都市をめざし、これからも、より良い子育て環境づくりに取り組んでいきたいと思います。
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