● 子どもたちだけでなく親も支えています
大阪市西成区は全国有数の貧困層が多いエリアです。劣悪な環境下で生活している子どもたちや、家庭や学校に居場所さえない子どももいます。貧困の根は親にあるため、家族単位で支えなければ貧困の連鎖は断ち切れません。そこで子ども食堂を中心に、居場所を開設し、貧困にあえぐ親子に寄り添い、見守りを続けています。
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● 食事の提供だけでも子どもたちに変化が
子どもたちは参加当初はイライラしていても、お腹と心が満たされると徐々に落ち着きを取り戻していきます。食事を提供し、対話をするだけでも効果があるのです。誰でも利用ができますが親との面談が条件。子どもたちだけではなく、その親も支えていく必要があるケースが多いからです。親たちとスタッフはLINEでつながり、生活相談や急な子どもの預かりの依頼などにも対応しています。
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● 貧困の要因でもある生活態度を修正し、根本的な解決へ
これまでの居場所事業に加え、さらに滞在型支援も開始しました。これはスタッフがその家族と同居して、根底にある問題を見出し、無計画な生活から規則正しい生活へと導く試みです。生活の改善には最低でも半年はかかりますが、順次支援を拡充していく予定です。社会構造の変化とともに、地域から見放された子どもたちが増えています。明日の社会を創るには、こうした子たちを日々見守る必要があると確信しています。
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