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結果発表

第15回「未来を強くする子育てプロジェクト」結果発表

第15回「未来を強くする子育てプロジェクト」では、2021年7月から9月までの間、「子育て支援活動の表彰」「女性研究者への支援」の2部門の募集をいたしました。「子育て支援活動の表彰」には211組、「女性研究者への支援」には109名のご応募をいただきました。 選考委員による審査を経て各部門の受賞者が決定しました。

子育て支援活動の表彰

 
受賞者についてはこちら 表彰数 12応募数 211組 ●文部科学大臣賞/スミセイ未来大賞の1組に授与
●厚生労働大臣賞/スミセイ未来大賞の1組に授与
●スミセイ未来大賞/2組
●スミセイ未来賞/10組
 

女性研究者への支援

 
受賞者についてはこちら 表彰数 10応募数109名 ●スミセイ女性研究者奨励賞/10名
 

「未来を強くする子育てプロジェクト」選考委員 講評

選考委員長

【東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長】汐見 稔幸

【東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長】汐見 稔幸

社会が大きく変化するなか、さまざまな分野に従来の制度では覆えない隙間ができています。その隙間に生まれている新たなニーズを敏感に感じ取り、それを満たす実践を工夫しておられる方が今年は多数応募してくださいました。選考を通じて、こうした努力と実践がやがて新たな社会づくりにつながっていくのではないかと確信しました。今回応募してくださった皆さんのなかに、日本の次の社会を作っていく人たちの息吹が感じられたことが何よりもの喜びです。
近年SDGsに目が向けられていますが、その具体化のためには、経済生産性に特化した20世紀の科学や工業あるいは生活に潜んでいたマインドセットの見直しが課題となっていて、そのための原理的、基礎的な研究が不可欠になっています。今回も、そうした指向性をもって研究を進めようと、使命感を持って取り組む女性がたくさん応募してくださいました。女性はそうした感性と発想が豊かなのではと感じさせられるほどでした。新しい学問のトレンドを作る女性研究者の皆さんを応援できることをうれしく思いながら選考をさせていただきました。

選考委員

【恵泉女学園大学学長】大日向 雅美

【恵泉女学園大学学長】大日向 雅美

コロナ禍による登園自粛などにより、子育ては母親がカバーするものという論調が再び強まったように思います。そうした状況下、果たして女性研究者からの応募が寄せられるのかと心配していましたが、さまざまな制限を受けつつも、厳しい状況に負けず、コロナ後を見据えた緻密な研究計画を立てている、しなやかで強(したた)かな女性がたくさんいらしたことに大きな喜びを感じました。
一方で、時間が取れない、研究テーマの見直しを迫られるなど、困難な現実に心が折れかかってしまっている方々も見受けられ、複雑な心境も禁じ得ませんでした。それだけに「しなやかに・強かに」立ち上がろうとしている女性たちの存在が貴重な救いの光になったかと思います。
【認定NPO法人びーのびーの理事長】奥山 千鶴子

【認定NPO法人びーのびーの理事長】奥山 千鶴子

今回の子育て支援部門には、行政の支援を待つだけでなく、市民から広く寄付を得て活動する団体からの応募が多く寄せられました。そこからは市民力や、寄付文化が根付いてきたことが垣間見え、大きな感銘を受けました。市民の共感を得るためのホームページ作り、課題をあぶり出して数値化するなどの工夫も見られ、子育て支援の新しい流れを感じとることができました。
一方で、応募の非常に多かった、産前産後のケアや、フリースクールや学齢期の居場所支援などの分野には、まだまだ支援が足りてないとの印象が残りました。そうした地域の課題、子どもや子育て家庭の学習・生活の課題に着目して、今回もこれだけの活動団体が応募してくださったことに感謝いたします。新しい視点が出てきたところに、難しさもありつつ、やりがいも感じられる選考となりました。
【子どもの未来サポートオフィス 代表】米田 佐知子

【子どもの未来サポートオフィス 代表】米田 佐知子

コロナ禍で、人とつながり続けることが難しいなか、居場所づくりを行う団体の応募が増えたように思います。居場所型は、固定費もかかるため、続けていくことがとても大変ですが、公的支援が得られない状況下でも、これだけの団体が運営、活動を継続しておられることに、感激しました。「居場所」は、多くの人が日々集うことで、お互いが勇気づけられるだけでなく、新たなニーズを発見し、そこから新しい取組みが生み出される場所でもあります。今年の応募にも居場所づくりの取組みが多数あり、各地での広がりを心強く感じています。
また都市部は人口が多く支援が集まりがちですが、地方の団体は、不利な環境を跳ね除けて頑張っておられます。今回は離島、地方の団体も選考できてうれしく思いますし、こうした団体の継続にも期待しています。
【住友生命保険相互会社 常務執行役員】香山 真

【住友生命保険相互会社 常務執行役員】香山 真

コロナ禍が続く中での募集となりましたが、子育て支援活動は211組、女性研究者は109名と多数のご応募をいただきました。新たに設けた「コロナ禍での活動への影響や工夫」の項目からは、応募者の現状と課題克服への姿勢が垣間見られ、社会変化の中で続けてまいりました、本プロジェクトの使命や手ごたえを感じております。
私自身は初めて選考に携わり、各応募内容に心を打たれました。全国でさまざまな方が、温かいまなざしでさまざまな子育て支援を行っておられることと、子育てと人文科学分野の研究を頑張っておられる女性研究者の熱意に、心からの感謝と称賛をお伝えしたい思いです。
本プロジェクトが、活動や研究をより良いものにし、世の中に広がることの一助になると幸いです。

「未来を強くする子育てプロジェクト」表彰式

2022年2月25日(金) オンラインにて開催

オンライン表彰式の会場のようす
オンライン表彰式の会場のようす

第15回「未来を強くする子育てプロジェクト」表彰式を、2022年2月25日(金)にオンラインで開催いたしました。
より良い子育て環境づくりに取り組む活動を表彰する「子育て支援活動の表彰」、子育てをしながら研究活動を行う研究者を支援する「女性研究者への支援」、この2つの部門で受賞した計22組の団体・個人がオンラインにて参加されました。

住友生命取締役代表執行役社長高田幸徳の挨拶
住友生命 取締役 代表執行役社長
高田幸徳の挨拶

「子育て支援活動の表彰」部門では、12組を表彰いたしました。
スミセイ未来大賞・文部科学大臣賞には、『認定NPO法人 盛岡ユースセンター』が、スミセイ未来大賞・厚生労働大臣賞には『特定非営利活動法人 日本こども支援協会』が選出されました。スミセイ未来賞には、10団体が選出されました。
「子育て支援活動の表彰」部門を代表して、盛岡ユースセンター センター長の尾形岳彦様と、日本こども支援協会 代表理事 岩朝しのぶ様にご挨拶いただきました。

認定NPO法人 盛岡ユースセンターの尾形岳彦さんは、「私達が11年間こどもたちや保護者の方々の声を頼りに続けてきたフリースクールの活動にこのような賞を頂けたことを大変うれしく感じております。」と受賞の喜びを語られ、「賞の重みを受け止めながら、これからも子どもたちに『大丈夫』と言ってあげられる、安心して学び育てる環境が社会に広がっていくよう、チャレンジを続けて参ります。」と今後の取組みについてもコメントを頂きました。

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日本こども支援協会 岩朝しのぶさんは受賞について、「大変名誉ある賞をいただきまして感謝申し上げます。2010年5月5日、こどもの日に活動を開始致しまして、ここに来るまでに12年弱の月日が過ぎました。その間、子どもたちを取り巻く環境はより深刻さを増しています。課題が増えていくスピードに全然追いついていかなくて、とても苦しみながら活動をしてきました。しかし、このような評価をいただきまして、心を持ち上げられるような思いになりました。」と喜びの声を頂きました。

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「子育て支援活動の表彰」の講評として、選考委員の奥山千鶴子委員と、米田佐知子委員よりコメントをいただきました。

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「子育て支援活動の表彰」受賞者の皆さま
「子育て支援活動の表彰」 受賞者の皆さま

「女性研究者への支援」の部門では10名を表彰いたしました。受賞者を代表して、李潤澤様にご挨拶いただきました。

李さんは、受賞された感想を「このたびはこのような素敵な表彰式で皆様とお会いできてとてもうれしいです。普段無意識のままで母親、研究者としての日常に没頭して生きてきましたが、今回の選考を通して、自分自身の生き方を改めて考えることができました。」とお話し頂きました。

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「女性研究者への支援」の講評として、選考委員の大日向雅美委員よりコメントをいただきました。
また、表彰式の最後には汐見稔幸選考委員長より、総評をいただきました。

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「女性研究者への支援」受賞者の皆さま
「女性研究者への支援」 受賞者の皆さま

表彰式の後は、交流タイムを開催いたしました。
4つのグループに、選考委員と事務局スタッフが分かれ、受賞者の方々と交流を行いました。
選考委員と受賞者の皆様、また、受賞者の皆様同士、活発な意見交換が行われていました。

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主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00~17:30)