◆研究成果・研究環境の変化
助成2年目に我が子が小学校に入学しました。支援学級在籍ということもあり、放課後支援制度の利用時や登下校時に付き添いが求められ、自分の大学への通学が週に1回できるかどうかという状況が続きました。そのため、助成を活用して自宅にてデータ分析等ができる環境を整え、在宅作業の割合を増やして研究を継続し、休学を回避できました。研究が計画より遅れてしまいましたが、卒業を延ばして調査を実施する予定です。
◆育児環境の変化、気づき、感想、印象的なエピソード
体調を崩して保育園を休むことがしょっちゅうだった息子が、小学生になったとたんに皆勤賞で通わすことができ、体も心も大きく成長した1年間でした。
小学校への登校時には毎日付き添っていたのですが、学校が近づくに連れて私と手をつなぎたがったり、昇降口まで行っても教室へ行けなかったり、ようやく教室までたどり着いても私が帰ろうとすると号泣するという日が一時期ありました。そんなことが続いていたある日「今日はママもこれから学校行ってくるよ」と言うと「ママも学校だからボクも学校でがんばる」と気持ちを切り替えてくれるようになりました。それ以来「ママも学校ね?」と聞いてきて、「うん」と答えると、“ボクもママも学校に行っている”ということが自分も頑張れる支えになったようです。
◆女性研究者の環境改善
小学校に入学し、保育園のように当たり前に申請時間まで預かってもらえるという環境ではなくなったことは、親にとっては想像以上に大変なことでした。そんな中でも、障がい児は断られるケースが多いと聞く学校内の学童保育を利用できたのは、大きな助けでした。しかし、私は学生としての立場で研究をしていたので、子どもを預けることが理解されないこともありました。女性が子育てをしながら研究することの大変さを、世間一般に知ってもらえる活動が増えたらと思います。
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