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女性研究者への支援

第7回

スミセイ女性研究者奨励賞 受賞者

鄭智允 公益財団法人 地方自治総合研究所
研究テーマ 災害廃棄物の処理をめぐって

東日本大震災で膨大な災害廃棄物が発生した。本研究は、その処理の方法について、国と地方の役割分担と財政措置をめぐって講じられた施策、処理プロセスの検討を行った上で、被災自治体への調査等を通じて災害廃棄物を安全かつ迅速に処理するための提言を行うことを目指している。

受賞の言葉
「日本という外国」で子育てをする難しさに加え、結婚とは家庭に入ること=研究をやめること、という日本での古くからの意識もあり、 研究環境はますます厳しくなっていました。そんな中でも後悔しないよう、できるところまでやる決意で取り組んできたところ、 この助成を受けることができました。応援していただけて本当にありがたく、素直に嬉しいです。希望ある社会を将来世代に手渡すため、より一層研究に励みたいと思います。
受賞後の様子
 助成金のおかげで、経済的な余裕ができ、論文執筆、学会発表、および宮城県・岩手県における現地調査とシンポジウムに参加することができました。また、子育て支援サービスを頼むこともできるようになり、研究と育児、どちらも手を抜くことなく取り組んでいます。受賞前と比べると、明らかに論文作業も順調に進められていて、経済的な余裕はもちろん精神的な余裕が生まれてきたことから研究への意欲も増していると感じます。
 受賞後は、連絡が途切れていた研究者や知人から受賞のお祝いの言葉をいただき、良い刺激になっています。このような女性研究者への支援が社会全体に拡がることを願っています。
助成期間を終えて

◆研究成果・研究環境の変化

 受賞1年目に、日本地方自治学会で論文発表を行うことができました。この学会で、研究分野の権威ある先生から激励のコメントを頂き、研究者として少し認められたという自信がつきました。
 2年目には、愛知大学地域政策部の准教授に就任いたしました。就任1年目は、慣れない教務が多く、研究との両立が難しかったため、これからは、より研究に邁進したいと思っています。そして、学生の教育にも力を入れてより良い社会形成に役立ちたいと思っています。

◆育児環境の変化、気づき、感想、印象的なエピソード

 受賞2年目に愛知県豊橋市に単身赴任となりました。子どもを連れてくることも考えましたが、私自身が慣れない新天地であり、子どもにまで新しい環境を強いることを避け、単身赴任を選びました。最初はまだ4歳なのに寂しい思いをさせるのではないかと心配しましたが、今のところ、私の仕事と自分の仕事をちゃんと考えてくれている様子です。
 「ママの仕事は学校で学生を教えること」と、単身赴任を理解させるため、私が言った言葉ですが、近頃は子どもから、「僕の仕事は保育園でいっぱい遊ぶこと」「お互いに頑張ろうね。」と言われることが多くなった気がします。ともに子育てをしてくれる夫がいるからこそ、可能な家族のあり方だと思っています。

◆女性研究者の環境改善

 研究者が参加する学会やシンポジウムなどの多くは週末に行われることが多いです。しかし、週末、とくに日曜日に子どもを預かってくれる保育園はほとんどありません。研究者に限らず、女性が活躍する社会を作るため、保育制度のあり方を考えることが喫緊の課題であると感じます。
 最近の若者は消極的だとか、やる気がないとか、否定的な言葉を聞くことが多いですが、大学に赴任し、学生たちに接することで、悩みながらも奮闘し、情熱を持っている学生が多いことに気づかされます。これからの若者たちが、明るい未来をつくるための努力をしてくれると信じてやまない日々です。

主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00〜17:30)


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