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女性研究者への支援

第8回

スミセイ女性研究者奨励賞 受賞者

植 朗子 神戸大学大学院 国際文化学研究推進センター
研究テーマ ドイツ語圏の民間伝承における「こども」の表象と救済

本研究は、「こどもの生きる権利」を明らかにすることを目的とし、民間伝承資料における「こどもの生と死」の表象と、「こども」の救済に注目する。19世紀ドイツにおいてグリム兄弟が編纂した、伝承と古法律の記録を中心に、子どもの命の所有権に関する史的変遷を追う。そして、胎児実験、小児臓器移植、優生主義などの現代的問題へつながるテーマとして、「子捨て・子殺し」伝承の系譜、「こども」の救済の話型分析を取り扱う。

受賞の言葉
研究をもう一歩進めていきたいと思いながら、子育てとの両立に自信が持てない―。そんな葛藤の中での受賞となりました。スミセイ女性研究者奨励賞に選んでいただけたことをとても光栄に思います。これまで、家族、大学・大学院時代の先生、友人たちに励ましてもらいながら続けてきた研究が、この助成を機に、さらに新しい成果になりそうです。子育てと研究を諦めたくない研究者の皆さまのロールモデルになることができるよう、努力いたします。
受賞後の様子
 受賞により、現在所属している神戸大学国際文化学研究センター以外の研究会や学会発表に、声をかけていただけるようになりました。
 2016年の夏には、ドイツでの海外調査を予定していましたが、テロによる情勢悪化のため渡航を延期し、場所もオーストリアに変更しました。事前にウィーン大学の民俗学資料所へ連絡をとり、蔵書の事前調査を行い、必要な資料が充分にそろっていることを確認し、取り寄せができた資料を使って、学会で口頭発表を行うことができました。
 娘は、4月から新しい保育園に入りました。近くの園には空きがなく、遠方となってしまいましたが、助成金で購入した電気自転車で送り迎えをしています。肉体的な負担がかからないため、研究への影響が少なく助かっております。娘は新しい園でのびのびと過ごしているようです。
 また、助成金の一部でタブレットを購入し、データの保存・閲覧が容易になりました。プレゼンテーションにも活用でき、研究会や学会発表で大変役立っています。そして、研究環境が充実したことで、本年度は例年よりも研究発表の機会が増えています。

主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00〜17:30)


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