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女性研究者への支援

第8回

スミセイ女性研究者奨励賞 受賞者

吉田 舞 特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所 研究員
研究テーマ マニラ首都圏におけるストリート・ホームレスと先住民: 労働と居住の視点から

本研究の目的は、フィリピン・マニラで急増しているストリート・ホームレスと、都市に出稼ぎにくる先住民の実態を明らかにすることである。近年、地方における労働市場の変容や、都市開発の影響により、マニラでは、路上に押し出される人々が急増している。そこには、地方から出てきた先住民も多く含まれている。本研究では、特に先住民の路上での「仕事」と「住まい」に着目し、フィリピンのホームレス問題の一端を明らかにする。

受賞の言葉
博士課程在学中に3人目が生まれ、家族や周囲の方々の理解に支えられ、これまで研究活動を続けてきました。しかし、子どもを連れての学会・研究会への参加、海外調査の実施には、つねに経済的な悩みがありました。このままでは研究活動を控えざるを得ないと考えていたおりに、受賞のお知らせをいただきました。この機会を与えていただき、心から感謝いたします。今後、一層、研究活動に邁進していきたいと存じます。
受賞後の様子
 8月に10日間ほどフィリピンの調査に渡航し、マニラ首都圏内および郊外の先住民の集住地を訪問し、生活環境を調査したほか、行政関係者らと面会し、先住民支援の現状などについてインタビューを行いました。これまで、資金的な問題から、調査アシスタントや通訳を依頼することはなかったのですが、今回の調査は、マニラのなかでも情報が少ないエリアであるため、現地NGOに協力要請をしました。安全面や日程調整など配慮していただき、とてもスムーズに調査を進めることができました。
 調査には、子ども2人を連れて行きました。滞在中は、朝から晩までシッターさんと留守番をしていました。言葉が全く分からない娘にとって、初めは少し辛かったようで、毎日交換日記を書くことにしました。娘は、毎晩調査でヘトヘトになっている私をみて、「ママは何のお仕事をしているの?」と聞いてきました。そこで、日記や会話を通じ、調査で出会った人の話をしたり、訪ねていった場所の話をしたりすると、娘も少しずつ理解を示してくれるようになりました。今回の調査は、私たち親子にとっても、一歩先に進むことができた、貴重な経験となりました。

主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00〜17:30)


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