● お寺が地域の子育て拠点
かつて、お寺は子どもたちが遊ぶ場所でもありました。しかし、今はお寺の境内で子どもたちの声を聞くことは、ほとんどなくなっています。元来、お寺は地域に開かれたものであるはずです。厨房や会館など、お客様を迎え入れるための設備も整っていたことを生かして、東日本大震災の影響で家にこもりがちだった母親たちに呼びかけ、子育てカフェを始めました。
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● 子育ての多様なニーズに対応しています
子育てカフェ開設以降、母親たちの声に応じて活動を増やしてきました。洋服のお下がり会0円マーケットなども、参加者たちの声から始まりました。そんななか、子どもの貧困や孤食にも目が向くようになり、今では、放課後の小学生の居場所やフリースクールといった子どもたちの受け入れ活動を食事付きで行っています。また、生活困窮家庭を対象としたフードパントリー、そこから派生した地域食堂や若年女性の支援など、多様な支援を展開するようになりました。
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● 地域で良い循環が生まれています
これまでの活動で、お寺には子どもたちの笑い声が戻ってきました。地域食堂には、クレープ屋や駄菓子屋などの出店もあり、お祭りのような賑やかな雰囲気です。また、子育てカフェを利用していた方がスタッフとして参加してくれたり、以前遊びに来てくれていた子どもたちが手伝いに来てくれたりもしています。これからも、みんなが「ただいま」と帰ってこられるような場所として、活動を続けたいと思います。
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