● 「子宝の島」で活動を開始
徳之島は3つの町で構成され、そのいずれも合計特殊出生率が高く、「子宝の島」と呼ばれています。子どもが多い土地柄ということもあり、周囲の人々は子育てに協力的です。しかし、親世代の子育てとの感覚の違いにより、ストレスを感じている母親はいました。また、転勤等による転入者も多く、地域のネットワークに入れず、孤立してしまう母親たちもいました。このような、地域での子育て支援のニーズを感じたことが活動を始めたきっかけです。
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● 活動の幅を広げています
「がじゅまるの家」は開始当初は、仲間同士で立ちあげた子育てサークルでした。自分たちの子育てが終わると、地域の子育てを支援する必要性を感じ、「親子のつどいの広場」を開設しました。そこに母親たちが集まるようになると、さまざまな要望が出てきます。そのニーズに応えるうちに、病児保育、企業主導型保育園の開設、相談支援事業と事業が増えていきました。今では、子ども第三の居場所、不登校支援、子ども食堂へとさらに活動の幅を広げています。
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● 近隣諸島や本土への展開
2020年には、妊娠相談窓口「にんしんSOS」を開設しました。当初は奄美地域だけの予定でしたが、助成元の財団からの要請で、県内全域をカバーすることになりました。これ以外にも、県内の子育て支援機関との連携が深まりつつあり、近隣の島々や、本土での活動も視野に入れています。
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