● 地域の課題
大阪府は生活保護率が高い状況です。高槻市も例外ではなく、活動地域には生活困窮家庭、外国ルーツの家庭、ひとり親家庭、被差別家庭など、支援の必要な方が多く見られます。特に、子どもたちには虐待やネグレクトなど、そのしわ寄せがいきやすく、負の連鎖を断ち切るために、すぐにでも救いの手を差し伸べる必要がありました。
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● コロナ禍をきっかけに独自の拠点を開設
活動開始当初は、こうした子どもたちに対して、公共の施設を借用して、学習支援活動や子ども食堂を開催していました。しかし、コロナ禍により子どもたちの居場所にもなっていた公共施設が使用停止に。子どもたちへの支援が途切れ、孤立化が懸念されたため、独自の居場所をつくろうと、地域の方から一戸建ての住宅を無償で借り受け、「コミュニティスペースNikoNiko」を開設しました。
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● 多くの機関と協力したセーフティネットの構築
近年、行政の支援の手からこぼれ落ちてしまっている子どもたちへのアウトリーチ活動にも力を入れています。また、地域の支援対象は、子どもたちだけにとどまらず、高齢者世帯や、障がい者世帯など、数多くあります。地域の担い手不足による自治会機能の低下も明らかになってきました。こうした社会課題に対して、私たちは地縁型の組織として、官民の各セクターを横断的に結びつけ、総合的に支援する「ひとりぼっちのいないまち」づくりに取り組んでいきます。
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