● 熊本県における外国ルーツの子どもたちの状況
熊本県の外国ルーツの子どもたちは、かつては中国からの移住者が多かったのですが、最近ではニューカマーが増え、国籍も多様になってきました。こうしたなかで、学校には日本語を十分に理解できない子どもが増えています。一方で、熊本県は外国ルーツの子どもの数が多いとは言えず、さらに各地に散在しているため、支援の手が行き届きにくい状況です。
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● 自宅を開放して日本語支援を開始
20年ほど前、当会代表の竹村が勤務していた日本語学校には、県内各地から外国ルーツの子どもたちに日本語を教えてほしいという依頼が数多く寄せられていました。しかし、熊本県は広く、全てに対応することはできないため、日本語学校では要請を受けられません。竹村は、支援者のいない子どもたちの将来を懸念し、日本語の習得を支援するため自宅を開放し、週末や夏休みの期間に子どもたちの受入れを開始しました。
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● 現在の支援内容
現在は、自宅での受入れ以外にも、日本語学習支援活動として県内16市町村へ日本語指導員を派遣しています。指導員は30名ほど在籍しており、全員が教育関係の有資格者です。また、毎年、県内の外国ルーツの子どもたちとその保護者を集めて高校進学説明会を開催しています。その他、宿泊を含む交流会をはじめ、各種イベントを定期的に開催し、県内に散在している子どもたちの交流機会を創出しています。
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