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結果発表

第16回「未来を強くする子育てプロジェクト」結果発表

第16回「未来を強くする子育てプロジェクト」では、2022年7月から9月までの間、「子育て支援活動の表彰」「女性研究者への支援」の2部門の募集をいたしました。「子育て支援活動の表彰」には225組、「女性研究者への支援」には109名のご応募をいただきました。 選考委員による審査を経て各部門の受賞者が決定しました。

子育て支援活動の表彰

 
受賞者についてはこちら 表彰数 12応募数 225組 ●文部科学大臣賞/スミセイ未来大賞の1組に授与
●厚生労働大臣賞/スミセイ未来大賞の1組に授与
●スミセイ未来大賞/2組
●スミセイ未来賞/10組
 

女性研究者への支援

 
受賞者についてはこちら 表彰数 10応募数109名 ●スミセイ女性研究者奨励賞/10名
 

「未来を強くする子育てプロジェクト」選考委員 講評

選考委員長

【東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長】汐見 稔幸

【東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長】汐見 稔幸

今回の子育て支援活動の選考で特に印象に残ったのは、子育て支援をしてきた団体が高齢者にも手を差し伸べたり、学習支援専門だった団体が生活支援や就業支援に乗り出したりするなど、そこに新たなニーズがあればそれも引き受けてしまおうという柔軟な活動が増えてきたことです。こうした存在が何より心強く、子育て支援が他の活動とリンクして、新しい地域社会をどうデザインしていくのか、未来への期待が感じられる結果となりました。
近年、研究者が短期的な成果を求められるようになり、長期的なスパンで行われるべきダイナミックな研究がしにくくなっています。そんななかであっても、今回ご応募いただいた研究には、女性ならではの視点で捉えたダイナミックなテーマが多く見られました。こうした研究者をサポートしていくことが、この先の日本社会の底深さにつながるのではないかと、改めて感じられる選考となりました。

選考委員

【恵泉女学園大学学長】大日向 雅美

【恵泉女学園大学学長】大日向 雅美

コロナ禍が長期にわたるなか、構造的に弱い立場に置かれている女性研究者への影響を危惧しながら選考に臨みました。しかし、そこには、ピンチをチャンスに変えようと踏ん張る研究者の姿があり、大変心強く感じました。コロナ禍で人間関係が希薄になりつつあるなか、人間同士の関係性に注目し、社会的に弱い立場に置かれている人たちを対象とする研究が多く見られました。感情論ではなく共生の哲学をテーマとし、さらに内省的な考察を加えるという姿勢に感銘を受けました。また、減少傾向にあったグローバルな研究が増えたこともうれしいことです。
一方、コロナ禍で家庭環境が大きく変化し、心が折れかかっている方もいました。大変な状況が推察され、心が痛みます。どうか負けずに研究に励んでいただきたいと思います。
【認定NPO法人びーのびーの理事長】奥山 千鶴子

【認定NPO法人びーのびーの理事長】奥山 千鶴子

16回目の選考となり、過去に惜しくも受賞に至らなかった方々が活動を進化させ、再度チャレンジしてくださる姿が見られました。あきらめずに再応募くださったこと、さらにその中のいくつかの活動を表彰できたことをうれしく思います。
コロナ禍は、旧来よりあるプレイパークなどの外遊びの場を、再評価するきっかけとなりました。また子どもたちが、友だちと遊ぶ機会も場所も減っていくなか、自身の所有する施設を開放して受け入れるという新たな潮流が生まれているように感じます。そのほか、医療的ケア児のサポート、貧困家庭のサポートなど、身近にある緊急性の高いテーマに注目した活動も見られました。受賞された皆さまからは、自分たちが持つ資源を最大限に活用して、子育てを支えようという熱い思いを感じることができました。
【子どもの未来サポートオフィス 代表】米田 佐知子

【子どもの未来サポートオフィス 代表】米田 佐知子

2022年でこども食堂という形態の活動は、10年目を迎えました。こども食堂に学習支援や多世代交流などの要素が加わる活動パターンのご応募が、今回も多数ありました。モデル性の高かった活動が全国に広がり、浸透してきたことを感じる選考でした。
コロナ禍に物価高騰も相まって、食を介した場づくりの活動は、食糧支援に形態を変えて、以前よりも困難を抱える家庭とつながる窓口として機能、定着し始めてきています。また、一気に普及したオンラインを活用した取組みは、今後の新しいモデルとして可能性を感じました。
外国ルーツの子ども、障がい児や医療的ケア児、虐待やDV被害を受けた子ども、困窮世帯の子どもの学びやキャリア支援など、対象となる子どものニーズをくみ取って、活動を多様化させている様子に感銘を受けました。地域、市民の理解と応援、行政などとの連携がさらに進むことを願っています。
【住友生命保険相互会社 常務執行役員】香山 真

【住友生命保険相互会社 常務執行役員】香山 真

現在、コロナ禍に加えて物価上昇の影響等もあり、多くの人から生活への不安の声が聞かれます。また地政学的リスクや世界的なエネルギー問題から、将来を悲観する方も増えています。一方で、このような情勢だからこそ、地域や世代を超えたさまざまな助け合いも芽生え、広がっているように感じます。
そういった状況の中、第16回は「子育て支援活動」225組、「女性研究者」109名と多数のご応募をいただきました。コロナ禍をはじめさまざまな課題に向き合い、力強く乗り越えようとする、多くの取組みが寄せられました。社会の変化の中で続けてまいりました本プロジェクトが、多くの方を励まし、良い取組みを世の中に広げていくことの一助になると幸いです。

「未来を強くする子育てプロジェクト」表彰式

2023年3月3日(金) オンラインにて開催

オンライン表彰式の会場のようす
オンライン表彰式の会場のようす

第16回「未来を強くする子育てプロジェクト」表彰式を、2023年3月3日(金)にオンラインで開催いたしました。
より良い子育て環境づくりに取り組む活動を表彰する「子育て支援活動の表彰」、子育てをしながら研究活動を行う研究者を支援する「女性研究者への支援」、この2つの部門で受賞した団体・個人がオンラインにて参加されました。

住友生命取締役代表執行役社長高田幸徳の挨拶
住友生命 取締役 代表執行役社長
高田幸徳の挨拶

「子育て支援活動の表彰」部門では、12組を表彰いたしました。
スミセイ未来大賞・文部科学大臣賞には、『特定非営利活動法人みんなのおうち』が、スミセイ未来大賞・厚生労働大臣賞には、『特定非営利活動法人ただいま』が選出されました。スミセイ未来賞には、10団体が選出されました。
「子育て支援活動の表彰」部門を代表して、みんなのおうち代表理事の小林普子様と、ただいま代表理事の増田真紀子様にご挨拶いただきました。

特定非営利活動法人みんなのおうち 小林普子さんは、「賞をいただくことによって、日本で生活している外国にルーツのある青少年や家族の人たちの存在へ関心が向くことになるだろうなと思って、たいへんうれしく思っております。」と受賞の喜びを語られ、「地域コミュニティの中で多文化共生ということが可能になるように活動をバージョンアップしながらやっていきたいと考えております。」と今後の取組みについてもコメントをいただきました。

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特定非営利活動法人ただいま 増田真紀子さんは受賞について、「このたびはこのような名誉ある賞をいただけたこと、たいへんありがたいことで、スタッフともども励みに感じています。「ただいま」は、お寺を拠点に動いているNPOで、子育て支援や地域の居場所として活動しております。今後は、コロナも落ち着いてきたこともあり、子どもとその家族だけではなく一人暮らしの高齢の方などにも、またお寺に足を運んでもらえるような活動を展開していけたらと考えています。」と喜びの声をいただきました。

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「子育て支援活動の表彰」の講評として、選考委員の奥山千鶴子委員と、米田佐知子委員よりコメントをいただきました。

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「子育て支援活動の表彰」受賞者の皆さま
「子育て支援活動の表彰」 受賞者の皆さま

「女性研究者への支援」の部門では10名を表彰いたしました。受賞者を代表して、ターン有加里ジェシカ様にご挨拶いただきました。

ターンさんは、受賞された感想を「このたび賞をいただけたこと、またこの女性研究者奨励賞が16年前から続いているということが、母親だからといって研究を諦めなくていいのだと背中を押してくれたように感じています。」とお話しいただきました。

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「女性研究者への支援」の講評として、選考委員の大日向雅美委員よりコメントをいただきました。
また、表彰式の最後には汐見稔幸選考委員長より、総評をいただきました。

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「女性研究者への支援」受賞者の皆さま
「女性研究者への支援」 受賞者の皆さま

表彰式の後は、交流タイムを開催いたしました。
4つのグループに、選考委員と事務局スタッフが分かれ、受賞者の方々と交流を行いました。
選考委員と受賞者の皆様、また、受賞者の皆様同士、活発な意見交換が行われていました。

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主催:住友生命保険相互会社 お問合せ先:「未来を強くする子育てプロジェクト」事務局 TEL:03(3265)2283(平日10:00~17:30)