取組みを支える土台(環境の整備)

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&Ⅰ)

住友生命は、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進しています

 住友生命は、多様な人財が、公平な環境で、互いを尊重しながら自分らしく活躍できる、働きがいのある職場づくりを進めています。そして、多様な人財が、その力を最大限発揮し、共に育ち、進化し続けることで、新しい価値を創造し、お客さまと社会の「ウェルビーイング(=一人ひとりのよりよく生きる)」に貢献していきます。

多様な人財がいきいきと生産性高く働く環境づくり

 毎年、ダイバーシティに関する管理職向けセミナーを行うなど、継続的に意識・風土醸成に取り組んでいます。育児・介護等と仕事の両立に向けた制度の充実に加え、テレワークやフレックスタイム制の活用など、多様な働き方も推進しています。このほか、転居範囲に応じた働き方を選べる人事制度の運用や、2022年度は不妊治療のために使用できる休暇・休職制度も導入しました。さらに、従来から実施している入社後の職種変更やキャリアアップ支援制度の活用等を通じて、多様な職員の主体的なキャリア開発を後押ししています。

制度

名古屋支社・吉井サブマネージャー

キャリアアップ支援制度利用者

〈2021年4月より1年間「保全変更サービス室」へ異動〉

 保全変更サービス室では、契約変更や払込満了関係をメインに、ワークフローなど本社ならではの業務を経験させていただき、とても価値のある1年となりました。支社に帰任後は、拠点事務担当者として、本社で得た知識を、日々の契約保全業務に活かしています。

女性活躍推進の取組み

 2021年4月に2025年度末までを対象期間とした女性活躍推進法に基づく行動計画を策定し、各種取組みを進めています。女性管理職比率については計画的な育成や層別研修等を実施し、男性職員の育児休職取得については該当職員とその所属長に対する個別の働きかけと職員全体を対象とした理解促進セミナー等を組み合わせた取組みを実施しています。

女性活躍

営業教育部・伊藤部長代理

育児休職制度利用者

〈2022年度に40日間の育児休職を取得〉

 息子・妻と貴重な時間を過ごすことで、家族の絆が深まったと思います。また、不在時のフォローをしてくれた上司・同僚への感謝の気持ちから、非常にエンゲージメントが高まりました。取得後は、働く仲間の多様性をより尊重し、接することができるようになったと感じています。

障がい者雇用の推進

 DE&Iの柱として障がい者雇用に積極的に取り組み、2023年4月時点の雇用率は2.43%と法定雇用率を上回っています。特例子会社の㈱スミセイハーモニーでは、サテライトオフィスの展開など新たな雇用機会創出にも取り組んでいます。

 NPO法人TomoWorkでは、2019年のプロジェクト開始以降、約200名に就労支援プログラムを提供し、就労機会の創出に取り組んでいます。

LGBT支援の取組み

 全職員にLGBTを含めた人権研修を実施するほか、希望者へのアライステッカーの配付、相談窓口の設置などを行っています。また、あらゆる事業活動において差別や人権侵害を行わない旨を規定した「住友生命グループ人権方針」を定めています。LGBT支援団体に対する寄付等を通じた社会貢献活動にも取り組んでいます。

働き方改革

住友生命では2018年度からWPI(ワーク・パフォーマンス・イノベーション)の取組みを進めています

「働き方改革」に向けた取組み~WPI運営~

 新たなシステムの導入による業務の効率化や、既存業務の見直し等によって生み出した時間を、職員一人ひとりが「お客さま本位の仕事」へ集中するとともに、長時間労働の抑制や休暇取得の推進、柔軟な働き方を認める勤務制度の導入等により、職員にとって「健康でいきいきと働く」職場を実現し、会社全体として一層の生産性(パフォーマンス)向上を目指しています。

2023年度の取組み

働き方改革

従業員の働きがい

健康経営への取組み

 2017年4月に策定した「住友生命グループ健康経営宣言」(2021年7月改定)のもと、一人ひとりの職員が個々の能力をいきいきと最大限に発揮するためには、何よりも職員やその家族が心と体の健康を大切にし、「ウェルビーイング」であることが非常に重要だと考えています。

 住友生命グループは、「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」を目指しています。その実現のため、保険や健康増進といったお客さまのニーズに応えていく領域はもとより、ビジネスパートナーや従業員といったすべてのステークホルダーのウェルビーイングを支える取組みを進めています。その根幹を支えるものが、職員一人ひとりの健康に対する「意識」と「行動」です。職員やその家族が積極的に健康維持・増進活動に取り組むことを全力でサポートし、1人でも多くの方の「よりよく生きる」に貢献し、持続可能な未来の実現を目指します。

 「健康経営」の運営については、人事部門に事務局を置き各部門と連携を図っています。また、各年度の取組結果および次年度の取組みについては社長をトップとして執行役等により構成される「経営政策会議」にて経営層に報告、承認のうえ、健康経営を推進しています。

 2022年度の健康経営について、職員の健康診断における「2次健診対象者占率30%未満」を掲げて取り組んだ結果、「27.2%」と目標を達成しました。

 また、2022 年度においてもその取組みが認められ、経済産業省の健康経営優良法人認定制度において、6 年連続で「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」に認定されました。

健康経営

エンゲージメント

 職員のウェルビーイングを測る1つの指標として、2021年度より「エンゲージメントサーベイ」を導入しています。また、従来より実施している「職員アンケート」でも、ブランド戦略の浸透度や職員による当社推奨度等について、継続的に計測しており、エンゲージメントサーベイと併せて、多角的に収集した「職員の声」を様々な取組みに生かしています。

エンゲージメントとは
 お客さまのウェルビーイング実現や企業価値向上のためには、一人ひとりの職員が「やりがい」を持っていきいきと働き、個々の能力を最大限発揮していくことが重要です。このため、当社では職員の「エンゲージメント」を重視し、向上に向けた取組みを強化しています。

※ 人財共育の取組みにおけるエンゲージメントとは、当社職員の「会社への信頼、愛着」「当社で働く上でのやりがい」を表しています。

エンゲージメント

エンゲージメントサーベイの実施

 職員のエンゲージメント状況に関し、全社・組織毎に把握し、向上へのPDCAに活用するため、2021年度より「エンゲージメントサーベイ」を導入しています。

 2022年度のサーベイ結果は下表のとおりでした。結果から判明した課題に関して、対応する取組みを進めています。具体的な取組みは下段のとおりです。

※ 5段階のうち「好意的回答(非常にそう思う・そう思う)」を選んだ人の割合。

エンゲージメントスコア

組織毎の取組みの推進

 エンゲージメントサーベイの結果については、各組織の管理職に開示し、組織毎の課題や、強み・弱みを把握・分析ができる環境を整備しています。

 エンゲージメントサーベイでは、具体的に以下の項目に関して測定し、それぞれの課題に関してアクションプランを立て、PDCAを実施する取組み・人事部門によるサポートを実施しています。

全社的な取組み

 エンゲージメントの重要性を伝播し、エンゲージメント向上に資するアクションを支援するべく、役員が全国にある支社をサポートする運営に取り組んでいます。 

 経営陣から若手職員まで含めた「対話」を通じて、経営理念・当社パーパス(存在意義)や人財共育の理念浸透を図りつつ、職員の声を検討に生かし、エンゲージメント向上に向けて全社一丸となった取組みを進めています。

エンゲージメントサーベイ